すごく間違ってると思う

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今日もスコアを崩したので、恐らく予選落ちなんだと思いますが、これは昨日の結果に対する記事です。
「石川、5オーバーにも成長の手応え」
http://sankei.jp.msn.com/sports/golf/080703/glf0807032016002-n1.htm

フェアウエーが狭く、ラフが深い難コースで、スコアをまとめるには第1打の正確性が求められる。今大会の連覇を狙う片山は「1ラウンドでこんなに疲れたのはラフのせいでしょう」と嘆いたほど神経を使った。
特にフェアウエーキープ率が50・71%でランク84位の石川には、至難の業のように思えた。案の定、ショートホールを除く14ホールのうち第1打でフェアウエーをとらえられたのは、7度。上位を望めるイーブンパーで迎えた12番(パー4)では、第1打を右OBゾーンぎりぎりに打ち込んでボギーとすると、ショットのブレを修正しきれずに3連続ボギーをたたき、80位と予選落ちのピンチに陥った。
ただ、今の石川はスコアより「ティーショットに全身全霊をかけている」段階。将来、トップで活躍できる実力を養うためだ。そのために、この日の朝、コース入りする途中で練習場に立ち寄り、100球のうち50〜60球をドライバーショットに費やした。前試合のミズノオープンではラウンド前に300球を打ち込んでおり、「練習のかいがあり、だいぶ安定してきた」と成長を感じ取っている。

マスコミも必死なんでしょうな。正直なところ、マトモにゴルフを知っている人なら、石川が日本ツアーであっても通用しないことはわかると思うんだけどね。まあ、彼にぶら下がってカネ儲けを企んでいる人もいるだろうし、大変だなと。
で、気になったのは、太字にしてるところです。ホント、彼を生かすも殺すも周囲の大人次第だと思うんですがね。この時期は、むしろ、微妙なタッチを身に付ける時期であって、ドライバーなんて別にどうだっていいと思うんだけどな、私は。
米国で活躍したプロである、トム・カイト(1992年全米OP勝者)、ベン・クレンショー(マスターズ2回優勝)など、男女とも多くのプロを育てた、「ゴルフの仙人」こと、故ハービー・ペニックさんが書いた「AND IF YOU PLAY GOLF YOU'RE MY FRIEND」(もし、ゴルフをするのなら、君は僕の友達)には、こんな一節があります。

==ランディのドライバー==
ランディ・ミューラーという生徒がいた。彼はオースティン高校のゴルフ部内で、誰もよりもドライバーを遠くに飛ばしたいと思っていた。ロングヒッターになるより、もっとも上手いプレーヤーになるよう、私は彼に説得を試みた。
私はランディに2番ウッドを手渡し、ティからはこれで打つよう助言した。
「みんなみたいに、ぼくもドライバーを抜きたいですよ」と、ランディは言った。「ティで2番ウッドを持ちだすなんて、カッコ悪いじゃないですか」
私は言った―――「直せばいい」
彼の手から2番ウッドを取りあげて、私は接着テープをソールに貼り、そのテープの上に大きく「1」と書いた。
「さあ、君の新しいドライバーだ」と、私は言った。
ランディがこの新しい「ドライバー」で高校選手権に優勝したのは、それからまもなくだった。
ボールを真っ直ぐ打って狙った場所に置くことが、人も驚くほど遠くまでボールを飛ばすことよりもはるかに重要なことを、彼は学んだのだ。
(訳:菊谷匡祐「ハーヴィー・ペニックのゴルフ・グリーン・ブック」より」)

ま、周囲の大人が、こういう本を読んでないってことなんでしょうな。
いい師匠に巡り合うことは難しいけど、いい師匠がいい本を残してくれているんだけどねぇ。
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