スペイン、イラク撤退表明

ついでにイタリアでも7割が撤退支持。テロリストの思うツボだと思う反面、キリスト教国家としては、イスラム国家の手助けをすることに価値を見出せない、という面もあろうかと。
でも、日本は撤退するわけにはいかないですよ。これだけ過度に中東にエネルギーを依存している状況では、イラクの石油利権に対する発言力を確保しておくためにも、人的貢献は必要。税金で自衛隊を雇っているというのも、こういうときのためだと思う。アメリカやイギリスは、こうした活動(贔屓目に見れば努力とも言えるし、穿って見れば工作とも言える)を長い時間積み重ねることで、世界各地に影響力を確保している。それくらいの現実は、世の中の人には見えてるよね。きっと国会議員諸兄もね。その現実を見据えた上で、イラク撤退を叫んでいる方々は、きっと我々には考え付かないような素晴らしい善後策をお持ちに違いない。
例えば、私のような素人だと「自衛隊イラクから撤退 → テロリストが暗躍 → 米英がさらに封じ込め → イラクの石油は米英が確保 → 何もしていない日本には利権のおこぼれナシ → 国内の石油価格が急騰 → 産業に大打撃 → 景気失速」とか、「イラクから撤退 → テロリストが暗躍 → 米英の封じ込め失敗 → 世界にテロが拡散する → 世界的な治安悪化 → 産業に大打撃」とかいう、悲観的な予想しかできないのだけれども。
食料とエネルギーの自給率が悲劇的に低い日本では、外国から食い物を買ってくるための燃料さえままならぬ。何とも日本人も辛いですなぁ。