テレビと僕の距離

昨日、ニュース映像としてはNHKの速報以外は全く見てません。キャスターや解説陣のいかにも「作りました」という表情が鬱陶しいから。ニュース番組、ニュースショー、ワイドショーの類を一切見ない生活をしてそろそろ2年くらいになります。それまでは、こうした番組を見ていても嫌悪感がなかったのだけれども、最近たまにチャンネルを合わせてしまうと、出演者の無責任・野放図・いい加減な発言に吐き気すら覚えるようになりました。これらに出てくる人の多くが「国民は」という旨の発言をしているのだけれども、そもそも、ぬけしゃあしゃあと「国民」を代弁するなぞ、思い上がりも甚だしい。与党であっても、国民全体の5割強程度の代弁者であって、与党議員が「国民」を代弁しているわけではないのですよ。だいたいテレビの出演者が「国民」と主語に使うのは、たいていが「私」の代わりに使っているだけなのだから。テレビの出演者が「国民」というたびに、テレビとの距離がどんどん遠くなっていくのを感じます。
ともかく、何かの集会にしろ、何にしろ、勝手に「国民」を冠するものは、たいていが自分たちの本当の素性を明らかにできないという点で、非常にいかがわしい、ということは、どっかで司馬遼太郎さんが書いていましたな。