近鉄・オリックス合併合意。1リーグ制に弾み。

私は本来は、2部制が好ましいと考えてました。J1とJ2みたいにね。ただ、1リーグ制にしようという意図には賛成。「ファン不在じゃないか」とはファンの傲慢。それだけチームのことが好きなんだったら、自分以外の人をもっとたくさん巻き込んで応援に行かんかい。球場に1万人も入らないチームには、ファンの力もその程度だということ。「ファン不在」を言うのであれば、球団経営を圧迫するほどの給料を要求する選手も問題。お前のプレーを見に来る客が少ないから、お前には給料を払う価値がないってことですよ。そもそも、清原に4.5億とかあり得ないよね。
本質的には、地元への帰着意識が少なかったプロ野球球団のあり方が問題。例えば、Jリーグでは、鹿島、磐田などの地方都市のチームが強豪に名を連ね、札幌、仙台、新潟、大分などでもプロチームを持っています。野球は東海道山陽新幹線沿線にチームが集中しており(日ハムだけが例外)、しかも東京地区に5球団、関西地区に3球団もある。観客動員を増やすには、地方中堅都市を本拠地にすることが一番有効だと思われます。今回、ヤクルトやロッテ、ダイエーなども合併構想が出ているようだけれども、福岡にはチームは必要。日本海側にチームが全然ないのだから、例えば金沢を本拠地にするチームがあったら面白い。松井秀が帰って来るかも知れないよ。他にも高校野球の強豪地区、四国にチームが全然ない。特に松山は、日本野球の始祖の一人、正岡子規ゆかりの地なのだから、松山に本拠を持つチームを作る。それができれば、プロ野球はもっと面白くなるはず。
しかし、相変わらず朝日新聞は読売がお嫌いで、
http://www.asahi.com/paper/editorial20040615.html
「巨人には「4番」がぞろぞろいて、さながらオールスターチームだ。無理に1リーグにしなくても、巨人を二つに分けたら、1チーム減るパ・リーグの穴は埋められる。いっそ、そんなアイデアはどうだろう。 」
ホントね、バカですか、コイツは。飲み屋で管巻いてる酔っ払いオヤジですか。大衆迎合も甚だしい。
やり方はともかく、巨人としては十分ペイできているわけで、分割する理由も何も存在しない。まあ、巨人のやり方が巨人ファン自体からも賛同を得ているようには思わないけれど。
で、この社説にはツッコミどころが満載でまたまた困ってしまいます。
「チーム間の戦力格差が埋まらない限り、リーグ戦への興味を長くつなぎとめることは難しいからだ。」「要は、おもしろい試合が少ないからではなかろうか。チームの戦力が接近すれば、手に汗握るゲームも多くなるはずだ。ところが実際の流れは正反対で、それが人気低迷につながっているのではないか。 」
この理屈では、ヨーロッパサッカーの積年にわたる繁栄は理解できないし、大リーグなどは日本以上にチーム間の戦力格差は大きい。ヨーロッパのサッカーでは、地方の弱小チームが優勝することなどほとんどありません。名門と言われる数チームによってタイトルは独占されているのが現実。自分のチームのエースが、大金で名門に買われていく。それもまた現実。その中で、おらが街のチームが名門に勝つことがある。もしかしたら、20年に1回、優勝してしまうこともある。それがファンとしてはたまらんわけです。それを期待して、スタジアムに足を運ぶ。弱小チーム同士の戦いなら、お前のところに負けてたまるか、という意地で選手は戦い、ファンは応援する。
今ね、東京ドームって結構空席が出てますよね、テレビで見る限り。そんなところで、系列放送局が過剰に盛り上げてる球場でプレーするのと、満席の地元ファンの前でプレーするのとどっちが良いんだろう。ダイエーは一つの成功例を見せてくれてると思うんですけどね。
それにしても、この新聞社はどうなってるんだろう。
http://www.asahi.com/paper/column20040615.html
何のために江國滋って人の意見を引用したのか、わからない。こんな文章書いたら、ウチみたいなボンクラ集団の会社でも却下されますよ。