朝日は二日連続でバカ丸出し

「ガス田開発――日中協力の芽はある」
http://www.asahi.com/paper/editorial20040623.html
これは昨日の社説。はっきりいって、中国様の言い分を丸呑みしようではないか、と言っているのに等しい。さらに
「その点で、靖国神社参拝を当然とする小泉首相や、海洋権益を守るために自衛隊の能力強化を主張する自民党の姿勢も気掛かりだ。」
とは、どういうことなのか。要するに、朝日新聞は「日中友好」とは「日本が中国の属国」になることであると主張している。中国の属国になろうとしない、小泉および自民党政権の姿勢は許されない、と言うことである。冗談じゃない。今の日本なら、こんな奇異な説を垂れ流しても、発禁処分になったりしないが、中国の属国になったら、朝日新聞および左翼系新聞以外の新聞は、当局によって取り締まられるのは目に見えている。そういう国は民主主義国家とは言わない。ということは、朝日新聞は決して民主主義を標榜する新聞ではないのである。
で、本日付。
参院選公示――この小泉政治でいいか」
http://www.asahi.com/paper/editorial20040624.html
朝日がお気に入りの民主党は「国連主導の多国籍軍が編成されるなら、自衛隊は参加しても良い」と主張していたはず。その部分は、どのように整合性を取らせますか? 自民党批判も結構だけど、民主党批判もきちんとしておかないと、社是の「不偏不党」が泣きますよ。
で、もう一本。
「韓国人殺害――隣国のつらさを思う」
最悪の結果になってしまったこと、本当に残念。ご冥福をお祈りいたします。
さて、でもこの新聞はどこかおかしい。
「韓国の置かれた苦しい立場を思わないわけにはいかない。」
事件当時、日本も同じような立場に置かれたのだけれども、朝日は一度でも日本(日本人・日本政府)に対して、このようなことを書いただろうか。
北朝鮮の核開発をはじめ、朝鮮半島の緊張は続く。軍事的な抑止力でも、平和的な解決に向けた外交でも、最後の頼りは米国との同盟である。イラク戦争大義がいかに薄れようとも、ブッシュ政権の派兵要請を受け入れざるを得ないのは、そうした事情があるからだ。」
この内容、全くそのまんま日本に当てはまってますよ。なぜ、韓国には理解できて、日本には理解できないんだろう。
「それを押しての協力なのに、韓国は派兵して当たり前というのが米政府の空気だ。自衛隊派遣には機会あるごとに感謝を表明する対日姿勢とは随分違う。」
については、一段落前に回答を自分で書いてますやんか。
「韓国内の派兵反対勢力はもともと盧大統領の支持基盤と重なる。大統領自身も、心の底では米国のイラク政策に反対なのかも知れない。国民の間の反米感情も近年とくに強まっている。」
本来、アメリカは、日本に対しても感謝しないくらいのスタンスなんだと思う。それについて、何故アメリカがわざわざ感謝してくれるのか。それは、朝日新聞みたいなサヨクメディアやそれを崇める「市民団体」がわ〜きゃ〜言ってる中でご苦労さんだねぇ、というねぎらいだと思う。アメリカにもイラク派兵に反対する勢力が日本より多い割合でいるんだけれども、アメリカ政府は日本政府と同じような事情を抱えているからこそ、感謝してるんだと思うわけですよ。ウチも苦労してるんですわってな感じで。その点で言えば、本来派兵反対勢力が支持基盤というお隣さんの大統領閣下の場合は、「同盟維持という実利だけを取る」という方針から派兵してるわけで、アメリカとしては「当然」以外の受け取り方はできないでしょうな。この状況で、アメリカ政府が韓国政府に「感謝」でもしようものなら、それは嫌味以外のナニモノでもないと思うんでね。そこまでして、韓国世論の反米感情を煽ることはない、と思えばこそ、アメリカは韓国政府に対しては、いささか冷淡に見てるんじゃないかと、私は考えるのだけれど。ま、朝日はアメリカから韓国が軽んじられていることは許せない、ということなんでしょうかね。やれやれ。