「死の壁」に出てきてました、丸山真男

養老孟司さんの「死の壁」、読みました。ってか、繰り返し読んでます。(私の読書癖で同じ本を何回も読むんですが)で、ここに昨日取り上げたバカコラム「ポリティカにっぽん」の中で、筆者が持ち上げていた、丸山真男っていう人が出てきてました。どういうくだりかというと、
「戦後の日本の思想家たちの言論をまとめた「<民主>と<愛国> -- 戦後日本のナショナリズムと公共性」という本が評判になりました。丸山真男吉本隆明、といった人たちがどのように戦争について語ったか、ということを丹念に集めてまとめたものです。(段落)ここで述べられているようなことについて、私(養老氏)はまったく知らなかった。その人たちの本を読んでことがないわけでもないのに知らなかったというのはなぜかといえば、興味がなかったということです。その理由は結局のところ、そこで思想家、あるいは文化人と称する人たちが語っている戦争というのは、自分たちが戦時中に行ったこと、やったことを後の視点で合理化したものに過ぎないからです。(段落)「敗軍の将、兵を語らず」ではないですが、こういう自己弁護のような行為にはあまり意味を感じられない。(段落)多分、戦時中に調子にのっちゃったな、という人もいるのでしょう。それを「私はあのときはああだったから」と弁解なり合理化をしても、他の人の参考には別にならない。それは個々の事情に過ぎないから、普遍性を持ち得ない。戦争の総括や一般的議論にはならないのです」
なるほど、丸山真男ってその程度の人ってことですか。早野サンは恐らく「死の壁」も「バカの壁」もお読みではあるまいね。