この国もなぁ

自治体首長は任命制、プーチン大統領が改革案発表」
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20040913id26.htm
司馬遼太郎さんの「街道をゆく35 オランダ紀行」によると、オランダも市長は任命制なので、自治体の首長が任命制であること自体は、別段、民主国家の要件とは無関係であるとは思います。しかし、ロシアの場合はちと事情が違うような。強権発動国家に逆戻りしてるような気がするなぁ。ロシア帝国末期において、開明派で知られたロシアの政治家・ウィッテですら「ロシアに最適な政体は独裁国家である」ということを言っていたそうですが、ソビエト独裁国家だったし、プーチン政権もどんどん独裁色を強めているところを見ると、ウィッテの言葉は当たっているのか。
結局、ロシアも中国と似たり寄ったりの現状があって、国土が広すぎて、生活様式・生活水準・文化がまるで違う人々をまとめようとすると、結局、全体主義になっちゃうということなんだろうね。ロシアも中国も分割すれば、民主化すると思うのだけれど、それを権力者が選択する可能性は皆無。二つの国に言えることは「ご苦労様なことで」ってことかな。