おいおい、ホンマかよ

「小4〜6年生の4割「太陽が地球の周り回っている」」
http://www.sankei.co.jp/databox/kyoiku/etc/040921etc.html
おいおい、どんな教育を受けとんねん。このアンケート、択一問題やから間違えないと思うんだが・・・。いやいや、ホント危ない。そもそも小学校の先生って理科をきちんと理解してるんかいな。
「今は月の満ち欠けの理由は小学校では教えていないが、四−五年生で理解できる。現行の学習指導要領の授業の範囲が“平らな地球”からの宇宙観にとどまり、地球が丸いことや自転、公転していることさえ扱わない」
まず「月の満ち欠けの理由は小学校では教えていない」のかよ。どういうこっちゃねん。教えてないことが年齢重ねて突然理解できるようになるかっちゅうねん。それに「地球が丸いことや自転、公転していることさえ扱わない」って、おいおい。ホント勘弁して下さい。理科の基本じゃないの? 私が小学校の頃って、確か小3くらいで星座の観測をしたはずで、星座の観測をすれば当然、地球が自転・公転してることは習うよ。それに透明半球を使って、太陽の位置を観測するなんてこともやった記憶がある。それも確か小3だったはず。ゆとり教育の弊害は、ほとんどが理系科目にしわ寄せされている気がする。そういえば、ウチの部局でも「何故高気圧では晴れ、低気圧では雨になるか」「寒気が入って大気の状態が不安定になるってどういうことか」というのが理解できてない連中がゴロゴロいます。これでも会社の研究開発部門なんですが。
バカの壁」に書いてあったんだけれど、人間は共通の意識・認識を広げることで社会を発展させてきたのだから、ゆとり教育なんぞ、社会を退化させるだけである、という養老孟司さんの見解には真っ向賛同。やはりゆとり教育なんてのは、教員が楽できました、ということだけなんだろうな、きっと。
「子供の興味、関心、考える力をどう養うかという取り組みを省略すると、学ぶ量が増えても知識を注入する『詰め込み教育』になるだけで、何の本質的な解決にもならない気がする」
基本的な知識がないと、物事に対する興味・感心・考える力なんて身に付きません。私は詰め込み教育大賛成。問題なのは、教える側がその知識をきちんと整理して伝えられるか、ということ。体系がしっかりしていれば、詰め込みでも十分理解できます。