一概には言えないけど

「「サービス残業」横行、厚労省が一斉調査へ」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20041003it01.htm
残業をしなければこなせない仕事量を要求するのであれば、雇用者側は賃金を支払うべき。被雇用者の立場で言うと、残業代の支払い有無に関わらず、仕事があればそれを完遂するまでは仕事をするものだから。職務内容として、どうしても職場にいなくては仕事にならない人は、やはり会社にいる時間分の給料を払うべき。
で、かくいう私はどうかというと、研究職なもんですから、どっちかという考えることがメインの仕事。実験なんていうのは、考えたことの実証・確認なので、会社にいなくちゃできないことの方がサブというか補完の仕事ってことになる。ただ、ルール上、会社には一日8時間勤務しろってことになっているので、その時間に実験をしたり、報告書を書いたり、報告用の資料を書いたりしてるわけです。モノを考えるのは会社のようなゴチャゴチャした場所では無理。そういうことは、電車の中とか夜寝る前とか、休日にカミサンも子供も昼寝している時間にする。と、こういう主義で仕事をしております。ただ、私の周りにいる約1000名の同職務の人間で、私と同じ行動を取っているのは、私の上司一人だけですけどね。要するに研究職には残業もへったくれもない。研究職は事実上24時間労働ですが、その分、仕事はどこだってできるので。しかし、我が社は研究職にも残業手当がそれなりに出てますしなぁ。しかし夜中23時に帰るのが普通だという連中に限って、定時内に至るところでおしゃべりしてたりするんだよな。それって給料泥棒だと思うんだけどね。研究職に残業手当を付けないことにしたら、私はもっと研究のレベル・成果ともに上がると思うのだけれどなぁ。
何の話でしたっけ?
あ、思い出した。実は、先日、博士課程時代の恩師からこんな言葉の入ったメールを頂きました。
「一日が24時間しかないことを忘れて、闇雲にたくさんの仕事を抱え込み、あるいは他人に任せるなどして、その結果、果てしなく忙しいのに、結果が何も残らないという悪循環が世界中に蔓延っているようです。」
確かにそんな面はあるよなぁ。忙しいことが偉いと考えている人も多そうだし。やはり少しは仕事をサボることを日本人は覚えなくちゃならんのじゃないでしょうかね。サボるっていうと語弊があるけど、何て言うか、一歩下がって考えてみるというか。