連休中ぶっ飛ばしてた朝日

いや、連休中には社説読み比べしてたんですが、朝日のぶっ飛びようはすごかった。
「警察50年――「公安」より地域の安全だ」
http://www.asahi.com/paper/editorial20041010.html
すでにリンク切れになっていた10/6付の「虐待防止―自治体は何をしている」と含めて、いつから朝日は警察万歳になったのかと目を疑いましたよ。そりゃまあいいや。良い方に変わるのなら大歓迎なんですが。
で、内容は言っていることは正論のように見えるだけで、自分たちのシンパへは優しく当たってくれ、とそういうことのようです。例えば、
共産党幹部宅を盗聴したのが発覚し、裁判所にまで批判された。最近では自衛隊イラク派遣に反対するビラを配った人たちを内偵を重ねて逮捕した。そんな人員がいるなら、他に解明すべき凶悪事件はたくさんある、といいたくなる。 」
共産党自衛隊イラク派遣反対派は、朝日が全力を挙げて応援している人たちである。特に共産党共産主義革命を標榜しており、民主社会から見れば、反民主主義集団であるとも言えるわけで、この手の集団が蜂起すると地域の安全もへったくれもないわけですが。
「捜査方法もおかしい。この夏、警察庁長官銃撃事件でオウム真理教の元信徒らを逮捕したが、証拠がなく不起訴になった。ずさんな見込み捜査だった。」
これも見方によっては、公安に十分な人員が配置されていなかったがためとも言えるんじゃないのかな。
「今やだれもが心配するのは、身近な犯罪とともに、国際的なテロや犯罪組織の侵入だ。外国との情報交換などを担う外事警察の充実が急がれる。テロ対策の専門家の養成も必要だ。その人員をひねり出すためにも、旧来の内向きの公安部門は縮小すべきだ。そうすれば刑事部門や地域警察にも人員を振り向けられる。」
こうした国際テロ組織と、国内の極左・極右勢力とが結び付くことが、実は一番恐ろしい。そうして国を乗っ取られたのが、アフガニスタンだったり、スーダンだったりするんじゃないかと私は考えます。
「限られた人と予算をどこに使うか。それこそが警察に問われている。」
それよりは、地域安全のために人員が不足しているのだから、警察予算をもっと増やすべきではないか、と主張すべきではないかと思う。予算が限られているとか、警察は不祥事が多いとか、そういう理屈をこねて、警察全体への投資は現状維持か減少方向に向けておいて、自分たちのシンパに司直の手が回らないようにしたい。これが朝日の主張だと思われます。
穿って読みすぎですかね?