自民党も増税気分ですか

「自民幹事長、消費税率上げに言及…2007年度は否定」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050828i212.htm

自民党武部幹事長は28日、フジテレビの報道番組で、同党の政権公約マニフェスト)に「2007年度をめどに、消費税を含む税体系の抜本的改革を実現する」と明記していることに関連し、「小泉首相が在任中は消費税は上げないと言っているが、社会保障にばく大なお金がかかるので財源をどう求めていくか。歳出を削減する一方、国民に協力を求めていく」と述べた。

露骨に言って増税ですわな。おいおい、自民党増税しなさそう、という点でコメント欄で叩かれてる私にとってはまさに逆風だね。こりゃサラリーマンにとっては辛いね。サラリーマン増税は撤回になったと思ったらぬか喜びですか。
郵政民営化で市場に流通する資金を増やし、経済活動の底上げをする。社会保障費を運用するための市場を活性化することで、社会保障費負担増を税に求めない方向にできる、と私は考えていたんですけどね。
ちと古いニュースですが、
「厚生年金、黒字3兆7968億円…株価回復で運用益増加」
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kaigo_news/20050701ik04.htm

厚生労働省は30日、厚生年金の2003年度の財政収支が、3兆7968億円の黒字となったことを社会保障審議会年金数理部会に報告した。厚生年金は01年度から2年連続で赤字だったが、株価の回復で積立金の運用益が大幅に増加した。

とか
「年金資金運用、累積初の黒字6008億円」
http://www.yomiuri.co.jp/iryou/news/kaigo_news/20050714ik05.htm

基金は01年度末で、旧年金福祉事業団から引き継いだ累積損益も含めて3兆109億円の赤字があった。赤字額は株価低迷などで02年度末時点で6兆717億円まで膨らみ、問題となっていた。
04年度は世界的に景気が回復基調にあったことに加え、為替が円安に動いた効果で、市場運用分の損益は2兆円以上の黒字となった。財政融資資金への預託金の利子収入(見込み)と合わせると、04年度の年金積立金全体の損益は約3兆9600億円の黒字となる見通しだ。

郵政民営化によってさらに市場が活性化されることになれば、積立金の運用益が稼げるようになり、その分、まず社会保障費を税負担で肩代わりする分を増やさなくてもいい、というシナリオを考えていたわけです。これは公的年金社会保障だけじゃなく、企業年金や個人加入保険にとってもプラス要因が大きい。だから、郵政民営化ってのは大きな意味があると考えていたわけなんですが。
しかし、自民党も安直に税負担で対応するってことですな。いや、これは私が自民党を買いかぶっていました。大変申し訳ない。
だから、民主党が素晴らしい案を持っていることもきちんと書かなくちゃ公平じゃないですね(でもblogって放送法には抵触しないと思うけど)。だって民主党案は、収入がゼロでも、日本国籍がなくても、保険料を納付する意思さえあれば、年金が手に入る夢の案ですからね。
民主党の訴える争点「年金改革」から自民は逃れられない」(恐怖!猫屋敷さんより)
http://www.himeharu.org/000642.html

辛坊治郎
民主党案は、例えば(国民年金の給付に該当するのは)日本国籍なんですか?」
民主 枝野幹事長代理
「いや、基本的には日本で生活をしていて納税をしている、あるいは保険料を、収入が無ければ0円ですけれども、ちゃんと納付をする意思を示したそういう人たちです。」