殿下は「女性天皇」に否定的ではない
まず、本日の産経の記事です。
「皇室典範改正案 通常国会提出慎重論も 寛仁さま「発言」波紋広がり」
http://www.sankei.co.jp/news/morning/07pol001.htm
皇位継承資格者(継承順位五位)である寛仁親王殿下が、政府の「皇室典範に関する有識者会議」が打ち出した女性・女系天皇容認の方針に疑問を呈されたことが波紋を広げている。有識者会議の運営には、従来「当事者である皇族の意見を聴かないのか」「なぜ結論を急ぐのか」などの指摘があったが、寛仁さまの「発言」を受け、拙速を危ぶむ声が高まっている。有識者会議は七日に会合を開き、今月中にも最終報告をとりまとめる方針だが、来年の通常国会に皇室典範改正案提出をめざす政府のシナリオにほころびが生じる可能性もある。
さて、この記事の中で、殿下がどのように仰ったかと言うことが書かれています。
万世一系、百二十五代の天子様の皇統が貴重な理由は、神話の時代の初代神武天皇から連綿として一度の例外もなく、『男系』で今上陛下まで続いてきているという厳然たる事実です。
決して「女性天皇」を否定されているのではなく「男系」を維持すべきではないか、と仰られているわけですね。
ところが、他紙の報道はどうだったかというと、読売がこんなタイトルで記事を。
「三笠宮寛仁さま、女性天皇容認に疑問…会報にエッセー」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20051103it01.htm
明らかに「誤報」ですわな、これは。
でね、この「会報」の中で殿下が次のように仰っておられる。上記産経の記事より引用します。
元皇族に廃絶になった宮家の祭祀を継承していただき、再興する−などの方法を駆使してみることが先決だと思います。
天皇家(皇族)というのは、先祖祭祀が最も大きな役割である、ということを我々はもっと理解しなくてはなりません。その点が、「有識者会議」はもちろん、マスコミ報道でも一切出てこないのが私には不思議でなりません。