歴史を誠実に見なくちゃね

シナ共産党政府は、日本に「正しい歴史認識を」と言います。正しく認識するには、事実を正面から見ることが大事だと思います。それを踏まえて、次のリポート。
「北京春秋 歴史の改竄」(産経新聞12/8付朝刊国際面)

「うっかりミスにより、お届けしたばかりの第四十四号に重大な事故(錯誤)が生じましたので送り返してください」。大手週刊誌「三○(みみへんに糸二つみたいな漢字)生活週刊」社から、十一月下旬発行の最近号の回収に協力を求める通知が来た。刷り直した雑誌と交換するという。
誌面に訂正が必要なほど重要なミスがあり、当局から回収を指示されたのだろう。そう察して、改めて目を通したが、「重大な事故」は発見できなかった。同志に問い合わせ、写真に問題があったことがわかった。
写真は、北京の天安門広場南にあり、明、清の時代から繁華街として栄えた前門大街の胡同(路地)の取り壊しに関する記事の冒頭に掲げられた。人並みの中を人力車が走る往時の前門商店街を記録した写真だ。
商店街に高く掲げられた横断幕が問題だった。「慶祝南京陥落」と大書されていたからだ。一九三七年十二月、旧日本軍が南京を攻略した直後に、地元商店街が、北京を既に支配していた日本の歓心を買うために掲げたに違いない。
出版者側は写真から横断幕の文字を消し、刷り直したが、「返送しないなら、この部分を黒く塗りつぶしてほしい」と言った。どっちにしても歴史的事実が消えるわけではない。中国側の言葉を借りれば、「歴史の改竄」ではないのか、これは。
   (伊藤 正)

歴史の改竄でしょう、これは。