いいことだと思います

これが「夢のエネルギー」で石油の完全代替になるわけではありませんが、環境問題を考える上では大事なことです。
バイオエタノール混合ガソリン試験販売へ 石油連盟
http://www.sankei.co.jp/news/060820/kei018.htm

石油元売り会社などで組織する石油連盟は19日、植物からつくられるバイオエタノールを混ぜたガソリンを来年夏から試験販売する方針を固めた。首都圏を中心に全国約50カ所のガソリンスタンドでハイオクガソリンに添加して販売し、既存設備の影響を調べる。原油価格が高騰する中でバイオエタノールは石油代替燃料として注目されており、石連では問題がなければ平成22年度から本格販売に踏み切る。

この記事では、原油価格高騰への対策となっていますが、そうじゃない。これは環境対策として行うべきものです。
石油は、ある意味で地球が長年かかって地中に溜め込んだ二酸化炭素です。これを地上に掘り出して燃やすため、大気中の二酸化炭素濃度が増えることになります。これに対して、バイオエタノールなどの植物由来の燃料は、植物が光合成を行う際に溜め込んだ二酸化炭素由来の炭化水素を取り出すわけですから、途中の精製過程によるエネルギーロスはあれども、とりあえず二酸化炭素収支は合う、という勘定になります。
正直なところ、これが即、ガソリンよりも安価に供給されるような代物になるとは思いません。恐らく、ガソリンより高価になると思います。ですが、地球全体の環境問題を考える上で、これは多少高い価格となろうとも、積極的に導入しなければなりません。
また、これは重要な外交手段であることも忘れてはいけません。
石油という資源は、世界のどこにもありふれたものではありません。それゆえに、中東や南米などで外交問題を引き起こすわけです。また、隣に石油をがぶ飲みするシナ共産党政府があります。日本がシナ共産党政府の軍事力を警戒したり、あるいはシナ共産党政府が日本に軍事的な示威行動を示すのも、シナ大陸沿岸が日本にとってエネルギー生命線に相当するからです。しかし、日本が脱石油という方向を持つことに成功すれば、こうしたややこしい外交問題を一つ回避できる可能性があります。また、中東政情の安定をアメリカの軍事力に委ねる、今の日本の現状を変えることができる可能性もあります(本来、政党なら民主党、新聞なら朝日・毎日あたりが、これは論じていい話なんですが)。真っ向から政治の土俵で勝負せず、環境問題を解決することで外交問題も回避する、という方法を考えてもいいと思います。
今、上の括弧書きで民主・朝日・毎日あたりが論じたらいい、と書きましたけど、それはできないんですな。日本が脱石油になると、本当に日本はシナ共産党を無視できることになってしまいますからね。ま、日本が脱石油化を達成したころには、シナ共産党政府は存在しないとも言えますか(個人的には、あと5年持たないと思ってますが)。
とにかく、エネルギーの脱石油化は、私は日本が独自外交路線を踏むためにも必要なバックグラウンドだと考える次第です。