こんなバカコラムが入試問題に出るのかよ

朝日新聞天声人語と言えば、入試問題にも出ることがあるそうな。しかし、こんなバカコラムが入試問題に出るとは、世も末だよな。
http://www.asahi.com/paper/column20040811.html
昨日の社説の要約と言うことなんでしょうか。ともかく、前半部分はまあよしとしましょう。確かに点検を怠ってきたことが事故の最大の原因である、ということはわかります。で、天声人語は何か権威っぽい人の文章を引用するのがお好きです。ここでも、バード・ラッセル(私はもちろんこの人を知りませんが)の言葉を引用してます。
「機械は、美しいから崇拝され、力を授けるから、尊重され、恐ろしい姿をしているからにくまれ、奴隷状態をおしつけるから、きらわれる」
ところが、この引用、このあとに全然繋がらない。機械が「恐ろしい姿」をしているのは、壊れるからではないでしょ。美しいと感じる人は機械を崇拝するけれど、一方でその圧倒的な力に怯えを持つ人は、それを恐ろしいと感じる。そういうことを、この文章は意味してるのであって、何も機械が劣化し、壊れていく様を表現したモノではないはず。こういうところにも朝日のコジツケ思想が現れていますな。そして
「その姿は、点検という機械との大事な対話を怠った関電の重い責任を問うているだけなのだろうか。常に暴走の可能性を秘めた原発と人間とが、今後どう向き合ってゆくのか。行政や、電力を使う側にも向けられた、無言の問いかけに見えた。」
まあ、アンタがそう見えたなら、それで良いと思うけど。点検という機械との大事な対話を怠ることの恐ろしさを教えてくれたのが、今回の事件でしょ。機械はきちんと制御をしないと暴走します。これは原発に限ったことじゃない。今回の事故で、原発について言えることは、放射能漏れを防止することには一生懸命だったけど、本来のごく「普通」の工場と同じ部分の管理ができてなかったということ。それを抜いて「原発怖い」を印象付けようとするコラムは、バカ、と言って差し支えないと思いますが。