本気なんですかね、本宮ひろ志は

連載漫画「国が燃える」で南京大虐殺を史実であるかのように掲載。
http://sakura777.web.infoseek.co.jp/motomiya-shuueisha.html
こちらは当該話題の2chスレッド
http://tmp4.2ch.net/test/read.cgi/asia/1095852478/
↑の中で「大虐殺はなかったことを証明してみろ」という意見が出てますが、これは「なかったことの証明」をしろ、ということで、一般に「悪魔の証明」と言われるモノですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/悪魔の証明
ですから、この場合でも「南京大虐殺はあった」と主張する側がその証拠を提出し、事実を証明しなければならないわけですが。
で、私からの反論は「死体の始末はどうしたのか?」ということからしてみたいと思います。まず、死体を焼却したのであれば、例えそれが1,000人規模であっても、人目に間違いなく付くほどの煙が上がるはずです。現代でも火葬場で一人を焼くだけでも結構な煙が上がります。しかし、当時南京にいた外国人記者による報告では、そうした煙を見た、というものは一つもありません。ということは、焼却したという可能性はないと思われます。
次に、埋めたという可能性。実際に地面に穴を掘るという作業は、実に大変です。現代でこそ重機を使って、容易に穴を掘ることはできますが、人力で行うのは相当に大変です。ですから、虐殺する側は通常、虐殺される側に穴を掘らせたりして、その準備をします。ナチスホロコーストもそうでしたし、ソ連によるポーランド将校虐殺事件である「カチンの森事件」などでも関係者証言で虐殺される側に、自分を埋めるための穴を掘らせていたことがわかっています。なぜ、穴に埋めるかというと、焼却しない死体は腐敗臭がひどいのと腐敗によって虫・細菌が繁殖して、伝染病の原因となるからです。実際、チンギス・ハンの軍隊が行った「シャーリゴルゴラの大虐殺」では、都市国家を丸ごと虐殺した後、死体を放置してしまったために、腐敗臭がひどく立ち退かざるを得なくなった、という事例もあります。戦時中の南京については、こうした「腐敗臭がひどい」という事例を全く聞きませんから、事実だとすれば日本軍は恐らく死体を埋めたものだと思われます。
そこで、大ざっぱに計算すると一人の死体を埋めるのに、深さ50cm(これでも浅いくらいだと思う)・幅50cm・長さ2mの穴が必要だと仮定します。そうすると、一人当たりおよそ0.5立方mの穴が必要ということになります。これが30万人分となると、15万立方mの穴が掘られたということになります。穴は深く掘っていくのは難しく、人力だと恐らく2mが限界でしょう。そうすると、死体を埋めた総面積は7.5万平方mになるわけです。甲子園球場のグラウンド部分の面積がおよそ1.5万平方mですから、なんと甲子園球場の5個分にもおよぶ面積にわたって深さ2mの穴を掘った、ということになります。こんな大規模な作業を行っていたのなら、これまた当時の従軍外国人記者の目に止まって、記事にされているはずですし、当時は箝口令が出されていたとしても、戦後に証言として出てくる方が自然です。しかし、こうした事実もない。南京大虐殺が事実だと思われる向きは、一度、よく耕された畑でもよろしいので、深さ2mの穴を掘ってみることをお勧めします。如何に困難な作業であり、戦闘行軍中にできることではないことが理解できるかと思います。
以上を考えると、やはり南京大虐殺はなかったと考えるのが妥当ではないかと思われます。人数が問題じゃない、という向きはあろうかと思いますが、それならば正確に「何人が虐殺されたのか」ということを証明すべきだと思います。