パリーグのプレーオフ

いいシステムだと思う。十分盛り上がったと思いますよ。来年も是非、実施を。
一つだけ言いたいのは、最終回ダイエーの攻撃でのこと。二死無走者で打者・ズレータ。ここで西武がズレータに敬遠したこと。もちろん、ズレータと鳥越との相性や力量を考えての選択という理由もあるだろう。しかし、明らかに敬遠すべき場面ではない。ここで本塁打を打たれても同点。むしろ走者を出して次打者にホームランを打たれたらサヨナラ、という場面だから、敬遠はあり得ない。
はっきり言って最後の最後はすごく白けた。何だありゃって感じ。逆を考えてみる。1点差で負けている最終回、二死無走者でカブレラ。ここでカブレラ敬遠ってすごく悲しくないか？　伊東は残念ながら伊原春樹と同じで、名監督にはなれないのではないかと思う。伊原は、デッドボールを意図的にぶつけることを容認していた。球の力がない投手は内角攻めが生命線で、デッドボールも止むを得ない、と言っていた。これは、相手に意図的に怪我させることを容認するもので（硬球は頭に当たれば死ぬ。内角攻めは絶対に打者に当てない自信のある投手のみ許される。グレッグ・マダックスを見よ）、伊原春樹は「勝ち負け」のみが頭にあり「野球」はその勝負事の道具でしかないことがわかったからだ。伊東はその伊原の元で育ったからかも知れないが、やはり野球が勝負事の道具になっていて、野球そのものを愛しているとは思えない。
ゆえに、日本シリーズは中日に勝って欲しいし、また勝つであろうと思う。西武の戦力は他チームに劣るようなものではあるまい。むしろ他チームがうらやむような素晴らしい戦力を持っている。だからこそ、余計に悲しい。