何じゃ、コイツ

「元ミス東大主計官「災害派遣自衛隊の仕事じゃない」」
http://www.zakzak.co.jp/top/2004_12/t2004120323.html
帰りの新幹線の車中で、夕刊フジをお読みの紳士がおりまして、その一面にデカデカと出ていたので、帰宅後ネットで見てみようと思っていたわけですが、何様ですかね、このオバハン。
「「災害派遣は警察と消防に任せればいい」「昔も航空自衛隊新田原基地(宮崎)の飛行隊を減らした。三沢(青森)の飛行隊も減らせる」「潜水艦なんて時代遅れなものは必要ないわ」」
なんですかね、これ。この人も、いわば「祝詞あげ」タイプの官僚なのかね。それにしても、どの発言をとっても、現実認識力ゼロで、こういう人を主計官という重要ポストに就けている財務省も一体どういう了見なんだか。谷垣さんも、将来総理大臣になりたいのなら、こうした「非現実」な人間の処遇をきちんと考えるべきではないかと。
被災地では一般に言われる「ライフライン」が崩壊しているため、警察と消防のように、ライフラインの存在を前提にしている組織を大規模に派遣することができないわけですよ。ところが軍隊は、もともとがライフラインが存在しないことを前提とした組織。世界各国の軍隊で、戦争「だけ」を目的にした軍隊は恐らくないと思う(北の将軍様の軍隊は違うかな)。警察や消防に、軍隊が持つような自己完結能力を持たせることは、明らかに過剰な要求だし、その分、税金の無駄遣いになるわけです。軍隊を保持していれば、国防と災害派遣の両方に役立つわけだからね。それとも国防は放棄しますっていうことですかね。また、潜水艦は時代遅れ、と言っているけれど、これも認識力のなさを露呈していて、先刻も中国の潜水艦が領海侵犯をしたわけなんだけど、潜水艦に対応する軍事的抑止力は、潜水艦でしかない。こんなの素人が考えたってわかる話なんですが。
金だけでモノを考えると、現実が見えなくなってしまうんですな。まあ、金ってのは恐ろしいね。先日は金のために心を売れ、なんていう経済団体のボスがいることもわかったしね。この主計官も、ある種の拝金主義者だね。それにしても、あれだ、ない袖は振れないのであれば、もう少し真っ当な理由を考えるもんじゃないのかね。それでも東大卒かっての。