マスコミの偏向報道が明らかになったね

本日の読売新聞紙面には、米ギャラップ社と共同で行った日米世論調査の結果が掲載されていました。少し、かいつまんでご紹介しようと思います。
Q:あなたは、アメリカ(日本)を信頼していますか、信頼していませんか。
日本:大いに信頼している 8.9、多少は信頼している 28.9、あまり信頼していない 38.6、全く信頼していない 14.1、答えない 9.4
アメリカ:大いに信頼している 15.9、多少は信頼している 51.5、あまり信頼していない 18.0、全く信頼していない 10.5、答えない 4.1
Q:日米安保条約は、アジア・太平洋地域の安全に、役立っていると思いますか、役立っていないと思いますか。
日本:大いに役立っている 22.4、多少は役立っている 41.8、あまり役立っていない 15.0、全く役立っていない 6.2、答えない 14.6
アメリカ:大いに役立っている 20.0、多少は役立っている 55.1、あまり役立っていない 9.2、全く役立っていない 4.6、答えない 11.1
こうして見てみると、あまり韓国の「反米」を笑えませんね。何の拘束力もない世論調査とは言え、アメリカのことを「信頼できない」とする人が過半数。その上で、安保は役立っていると考えている人は6割強。何と言うか、すごいよね。これ、もちろんアメリカでも公開されるんだろうけど、アメリカ人はすごく不思議がると思いますよ。日米安保が日本周辺の平和維持に役立っているとしているのに、当のアメリカのことを信頼していない。これ、一体どういうことなんでしょうか。やっぱり日本人は「軍事は忌避すべきもの」と考えているってことでしょうね。日米安保の有効性を認めながら、その貢献をしているアメリカを信頼できない、と考えるというのは、完全に軍事忌避体質です。日本の常識は世界の非常識、とよく言いますが、その一番の例が軍事。平和維持に武力が必要であることを理解できていない人がいるのは、日本だけでしょうな。アメリカを信頼しない、というのはそれはそれで結構。では、アメリカを信頼しないのなら、他に信頼できる国と防衛協定を結ぶのか、それとも自前で中立を維持するのか。中立が夢物語であることは、13日に紹介した通り。アメリカ以外の国と防衛協定を結ぶというのは、すなわちアメリカを敵国と考えることですが、アメリカほど太平洋地域で信頼でき、かつ頼るべき実力を保持する国はないと、私は思いますが。ただのアンケートに答えただけじゃない、という方々もおられるかと思いますが、それは日本人が普段から現実的にモノを考えていない証拠。本音と建前だとか言うけれど、そんなキレイなもんじゃない。日本人は普段から空想に浮かれてるんですよ。その日本人の代表例がマスコミ連中なんですが。
それにしても、これは日本マスコミの報道の結果が見事に出ているのではないかと思います。というわけで、この世論調査の結果を一番喜んでいるのは、マスコミではないかと。
では、日本はどの国を一番信頼しているのか、という調査もぜひやって欲しいところではありますね。今回、調査対象になったのは、アメリカ(日本)、中国、北朝鮮だけでした。で、アメリカは日本を相当信頼していることはわかったのですが、日本は世界のどこの国を一番信頼しているのか、ということで、イギリスやフランスやドイツなんかも調査対象にして欲しいですね。多分、フランスが1位で、ドイツが2位になるんじゃないかと思います。でもね、ドイツはアフガンに派兵していますし、フランスは核実験はやるわ、中国に武器を売り込むわ、TGVを売り込むわってやってるんですけどね。でも、マスコミ、特にテレビはそういう報道を一切しませんからね。要するに、報道が偏っているだけですな。