違和感を上手く説明してくれた方

私も窓際族ながら、研究員の端くれでありまして、その点から見て、この訴訟問題にはどうも違和感がありました。
「「腐った司法に怒り心頭」 中村教授が記者会見で批判」
http://www.sankei.co.jp/news/050112/sha098.htm
で、上手く文章に出来なかったのですが、こちらのサイトさんが上手くまとめて下さってました。同感であります。
http://www.13hz.jp/2005/01/led.html

そりゃ私も、自由主義経済の強化を主張する立場であるから、欧米スタイルの雇用には賛成だ。でも、その一方で「金は程々でいい。ただ、研究に没頭したい」という研究者達の幸福を奪う結果になることも、知っているつもりだ。
研究職に成果主義を導入することはすなわち、研究職に一定のリスクをもたらすという事と同義だ。リスクを取らずに自分の研究能力だけで巨額の報酬を得られるような国は、少なくとも地球上には存在しない。
単純に「米国の研究者(成功者)はいっぱいもらっている」なんていう事だけを見て、研究者はみんな米国に来てなんてのは、非常に安直な考えというべきだと、私は思う。