体力勝負になるとねぇ

ニッポン放送、新株発行で対抗…フジTV「過半数」へ」
http://www.yomiuri.co.jp/business/news/20050223it11.htm
実際にフジが買い取るかどうか(あるいはニッポン放送が新株発行するかどうか)は、3/2期限のTOB成否次第でしょう。堀江社長は当然差止請求をするんでしょうけど。
フジ側の狙いとしては、結局体力勝負に持ち込もうということでしょうか。裁判を受けて立つ、と発言していることは、この勝負を早急に解決しなくてもいい、と考えているわけでしょう。つまり、三審まで進むつもりで長期戦に持ち込む。その間、ライブドアを陰に陽に攻撃していく。ライブドアの体力が落ちたところで、和解に持ち込めれば御の字と考えているのではないかと。しかも、市場の反応が早ければ、TOBまでにライブドアが耐え切れなくなる可能性もあるわけで、そのときはこの新株発行もせずに済むわけですね。
となると、堀江社長にとって必要となるのは、マスメディアとネットの融合によるシナジー効果(具体的な内容の説明がないのでよくわからんけど)を強調して世論を味方にすることよりも(世論を味方にしてもマネーゲームに勝てないことは本人がよくわかってるはずなんですが、何で最近の堀江社長は世論の情に訴えようとしてるのかな)、ライブドア本体が独立、あるいはマスメディアと協業しなくても、高い収益を上げられることを示すことでしょう。そうでないと、市場はこの長期戦にライブドアは勝てない、と判断されちゃうと思います。
ところで、素朴な疑問なんですが。
ライブドアの商売って、何か目新しいことはあるんですか? 何か「小さいヤフー」にしか見えないんですけど。だって、ライブドアのポータルって、Yahoo!のまんまにしか見えないし。ヤフーと楽天は、同じIT企業と言いながら、全然見た目(少なくとも玄関サイト)は違いますでしょ。そういう意味で、ライブドアに特有の何かってあるのかなって。
ま、社長がそうだって言えば、そりゃそうだ。でも、社長が商売道具っていう会社もどうなんだろう。