恥も外聞も捨てられるわけ

Kの国の大統領が、すでに結ばれている条約を全くの反故にしようとする意味の演説を繰り返しております。一体、何が日韓友好なのかさっぱりわかりません。
それにしても、よほどお金に困っていると思われます。そもそも南朝鮮は、世界的に見れば十分経済的には裕福な国だろうと思いますが、何故にそれほど金が欲しいのか。
実はね、それは簡単なカラクリなんだろうなと。
北朝鮮がもう崩壊が近いと。金正日も60の坂を越えたわけで、まあ頑張ったところで、あと40年以上生きることはありますまい。現実的には、あと20年以内に金正日体制は崩壊する。恐らく、北朝鮮自体が崩壊するのも、まずはここが現実的な予想時期かなと思われます。
北朝鮮が崩壊して、困るのは誰か。
南朝鮮でしょう。他の国は、難民受入とかで若干苦労するけど、南朝鮮ほどは苦労しますまい。
南朝鮮の経済レベルは03年のGDPで世界第14位の8,553億ドル。一人当たりで17,700ドルだそうです。堂々たる経済国ですね。人口は約4900万人。一方、北朝鮮の経済レベルは、世界最貧国のレベルです。03年度GDPは228億ドルで世界98位。しかし、人口は結構多くて、約2300万人。
そうなんです。朝鮮半島統一となると、人口はおよそ1.5倍になりますが、経済規模は1割も増えないわけです。単純計算にどれほど意味があるかは、さておくとしても、一人当たりのGDPはおよそ2/3になってしまう。すなわち、朝鮮半島統一という事態になると、韓国は間違いなく経済力低下を招いてしまうというわけなんですね。だから、どうしてもお金が欲しい。しかも、外国に利益が流出しないお金が欲しいわけです。北朝鮮側の経済開発のために、外資を招致しても、利益はその外資が持って行ってしまう。さらに言えば、ろくに鉱物資源もなく、自然資源もなく、農業生産も高くない、すなわち経済価値のほとんど見出せない北朝鮮地域に対して、外国資本を招致できるかどうかも危うい。
そこで「財源」として浮上したのが、またまた日本だと言うわけ。
日韓基本条約の内容を公開した意図は「日本は個人補償をしていない」ということを示したいがためでしょう。南朝鮮側がそれを拒否したこととか、そういうのはKの国では議論にならないわけです(実際なってない。それを南朝鮮政権はよく知ってるんでしょう)。ウリナラが断ったが、日本に誠意があれば今からでも「個人補償分」を支払うはずだ、という理屈ですね。ここで大事なのは「個人補償分」ということ。日本が直接に「個人補償」することは認めてないわけです。日韓基本条約の交渉経緯を公開した上で、南朝鮮政府として個人補償をする準備をする、としています。つまり、
(日本からの「個人補償分」)−(南朝鮮政府が南朝鮮国民に行った補償分)=(南朝鮮政府の懐に残るお金)=(将来、北朝鮮を復興させるための資金)
という意図があるんじゃないかと私は考えています。もちろん、日韓基本条約を忠実に履行する意思があれば、こんな理屈は出てこないんですがね。Wikipediaの記述によると、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%97%A5%E9%9F%93%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E6%9D%A1%E7%B4%84#.E6.9D.A1.E7.B4.84.E3.81.AE.E5.86.85.E5.AE.B9

議事録の公開
2005年1月17日、大韓民国において、議事録の一部が公開された。これによって大韓民国大韓民国国民への個別補償義務を有し、日本と韓国間の個人賠償請求について「完全かつ最終的に解決した」との文が明記されている事が大韓民国において広く知られ、北朝鮮の分も韓国政府が請求し、なおかつ現在まで賠償金を使い切っているため、大韓民国内で大きな衝撃が広がった。この事は日本でも報道され、在日朝鮮人在日韓国人にも大きな衝撃を与えている。

ですから、どんな形を取ったとしても、南朝鮮による「個人補償分」の要求には全く根拠がないということになりますが。
で、今年は日韓友好年にプラスして教科書採択年でもある(これは恐らく意図的でしょうな)。友好を盾に、日本の非を鳴らすには持って来いの時期というわけ。とにかく情に訴えて、何とか日本から金を毟り取ってやろうという、国家戦略ですね。
ま、日本人には「情」がない、とか「徳」がないとか、そういうことを言う進歩的文化人がいるんでしょうな(筑紫哲也とか。早野透が未だに「ポリティカにっぽん」を書いていたら、間違いなく「日本人には徳が足りない」とか書いてただろうな)。でもさ、日本は伝統的にも儒教国じゃないし、少なくとも現在においては法治国家ですので、法的論拠のない話は、例え国際間の話であっても付き合い切れませんって。
南朝鮮は未だに「情」「徳」に訴えて「金」をせびる悪しき儒教体制から抜け出せてませんね。昔は為政者が民衆に金をせびっていたんだけど、今は国家が隣国に金をせびってる。抜け出せてないどころか、ひどくなってんじゃないでしょうかね。
あ、もちろん北京政府も同じ構造ですね。儒教体制に一度も染まらなかった日本と台湾、儒教にどっぷりつかったシナと朝鮮。現代でも違いがクッキリ現れてますね。