占領軍宣言ですか?

「台湾国民党、分断後初めて訪中団を派遣」
http://www.yomiuri.co.jp/world/news/20050328i213.htm

代表団は、大陸で生まれた国民党の歴史をアピールしながら、経済界や国際社会が望む中台関係改善の実績作りを狙う。同党は、今回の代表団派遣を土台に、夏前には連戦主席訪中も実現させたい考えだ。

日本にも妙に非民主国家に肩入れする「民主」党がありますが、台湾の国民党も同じ道を辿っているようです。「大陸で生まれた歴史をアピール」ということは、自らが台湾を占領したことを認めているような気がするんですが、どうなんでしょうか。
中国革命の父とされ、大陸でも台湾でも「国父」と崇められる孫文ですが、彼の主張した三民主義は、Wikipediaによると、
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%89%E6%B0%91%E4%B8%BB%E7%BE%A9

民族主義民権主義民生主義の3つから成り立つ。
(中略)
民族主義満州族である清王朝の打倒して民族の独立をめざす事を意味し、辛亥革命、第一次国共合作を経て欧米列強の帝国主義による半植民地状態からの脱出と、漢民族少数民族の平等を意味する五族共和へと発展する。
民権主義主権在民で五権憲法による民主主義を達成した共和国設立を意味する。五権とは、「司法」・「立法」・「行政」の三権に、中国独自の「考試」と「監察」の二権を加えたものである。
民生主義は経済的な不平等の改善し国家主導を近代化と社会福祉の充実を意味して、地権平均を原則に掲げて大土地所有や私的独占資本を制限して農民への土地の再分配を強調された。
(太字引用者)

だそうです。太字部分の「主権在民で五権憲法による民主主義を達成した共和国設立」を達成しているのは、大陸の北京共産党政府ではなく、民進党他の複数政党制を実現した台湾の方。そして、台湾を戒厳令下で統治していた国民党も、そして北京共産党政府は現在も、三権分立は行われず、孫文が考え出した「監察」機能だけやたら強化させて、民衆を「支配」していた(いる)わけですね。
どちらの存在も、孫文の遺志を継いでいるとは、私には全く思えませんが。