紳士協定の有無に関して

4/27から28かけて、私も取り上げたシナ北京政府の駐日大使の「紳士協定」発言。これが意外なところに波及しております。まずは、こちら。
「紳士協定、王毅加藤千洋は嘘吐き決定」
http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/000518.html
報道ステーションのコメンテーターである加藤千洋氏が「密約が有ったというのは取材陣の間では常識ですから」という発言をしていたそうです。さて、産経の速報をコメント欄に紹介したのは、他ならぬ私でございますが、中曽根氏がこの「紳士協定」を全面的に否定しました。無論、私も「加藤千洋は嘘吐き決定!?」と書いたんですが、それに対して、同エントリーのコメント欄には、このような反論が入っております。

嘘つき決定って・・・。うひー。
証拠が無いから真相がわからないのであって双方の発言の一方のみを”盲目的”に信じるってーのはこのHPのベクトルを示す良い例かと。

で、ここが違うんだな。
朝日新聞系列マスコミは、これまで散々、靖国参拝を批判してきたわけですよ。しかし、その批判の中に、一度でも「シナ北京政府との紳士協定違反ではないか」という論を吐いたことは間違いなくないはずです。取材陣の間で常識であるなら、朝日にとってこれほど靖国参拝を正当に批判できる材料もないわけです(ああ、どっかの人みたいに「切り札は最後まで使わないことに意味がある」とか言うのかも)。また、取材陣の間で常識であるならば、靖国参拝賛成派の産経や読売は、紳士協定の存在自体を糾弾する記事を書いているはずでしょう。つまり、紳士協定の存在がマスコミの間で常識である、とは状況的に考えられない。また、日支両政府にマスコミが遠慮して、これまで紳士協定の存在を報道していなかったとしたら、「権力の監視」を標榜するマスコミの存在意義すら問われることになるわけです。
と、ここまで考えれば、紳士協定は存在しない、と考える方が自然ではないかと思われますし、嫌らしい言い方をすれば、存在しないと考える方がマスコミにとっては都合が良いはずですがね。
もし、加藤氏の言うとおり、紳士協定が存在していたとすれば、マスコミは日支両政府に媚びへつらう権力癒着体質を持っていると言うこと。
紳士協定が存在しなければ、加藤氏とシナ北京政府の駐日大使が嘘を吐いた、と言うこと。
ま、どっちにしてもマスコミ人である加藤氏にとっては、結構瀬戸際だと思います。