お答えしましょう foursueさん

id:foursueさんからご質問頂いております(http://d.hatena.ne.jp/foursue/20050516)ので、私なりの見解をご回答申し上げます。とりあえず、ご質問の要点は以下の4つと思っております。不足がありましたら、コメント欄などにお願いします。
1)国の呼称について
国って本来自称です、というのは、確かに正論だと思います。ただ、シナとか南朝鮮のように、国際的通称と漢字文化圏での呼称が極端に違っている国は、恐らく希ですわね。両国とも、漢字を理解する国が、日支朝しかないことを知っての上での、美称だと思います。例えば、南朝鮮の正式名称が「韓民国」で、その略称が「韓国」なら、まあ受け入れられると。で、そういう美称的な考え方は、彼らが最も嫌う「日帝」、すなわち大日本帝国と同じですよってことです。
それから、日本と呼んでくれている、と言いますけど、反日デモのプラカードに「小日本」とか「倭」とか書かれているのは、ご存知でしょう。まあ、残念ながら南朝鮮の若者には「大韓民国」と漢字で書けない方々がおられるようですが。
私としては国際地域名としての、China、Koreaを優先しての記述のつもりです。
2)南朝鮮で有力な宗教はキリスト教ということについて
南朝鮮キリスト教が流行しているのは、高々戦後になってからのことです。儒教というのは、徹底的な華夷を区分けする、イデオロギーです。シナや南朝鮮反日デモで見られる「小日本」「倭」という表記は、儒教思想に基づくものです。国内では、段々儒教意識が希薄になっている反面、国外に対しては強烈な儒教意識を持つのが両国です。ちなみに、シナはベトナムに対して「懲庸」と称して、侵攻したことがあります。この言葉は、親分の国が、子分の国の礼節の無さを懲らしめる、という意味です。また、南朝鮮の歴史教科書を見れば、日本の文化はすべて南朝鮮が「教えてあげた」ことになっているそうです。キリスト教国なら、そういう考え方にはならないと思われます。このように、日本を見下す考え方においては、儒教意識そのものが残っているということではないかと、愚考した次第です。例えば、シナには相変わらず事大意識が抜けない南朝鮮の体質については、毎回引用させて頂く、こちらにあります。
「国際派日本人養成講座 地球史探訪: 「お家の事情」の歴史観
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h13/jog190.html

朝鮮戦争は韓国軍約42万人、民間人106万余人が命を失い、1千万人の離散家族が生じたという韓国近代の最大の悲劇である。
日本政府に対しては、韓国の政権が変わるたびに居丈高に朝鮮統治に対して謝罪要求をする一方、中国に対してのこの及び腰は一体なんなのだろう。この明白な二重基準の根底に潜むのが韓国の特異な歴史観である。この点を知らずに「日本が心から謝らないから、いつまでも許してくれないのだ」などと考えているようでは、日韓のすれ違いがこれから先も続くだけである。

続きは紹介するに忍びないので、ご一読あれ。
3)A級戦犯の合祀にシナや南朝鮮が反対する理由について
まず、根本的な間違い。靖国神社に祀られている方々は「英雄」ではありません。国家護持のための「英霊」です。英霊と英雄を誤解されている。また、A級はダメでBC級なら○、というのも私にはわからない。
で、もう一つ根本的なお話。
実はA級戦犯合祀直後には、シナも南朝鮮も全く文句を言っていなかったという事実があります。こちらに関係年表があります。
http://www1.odn.ne.jp/~aal99510/yasukuni/nenpyo_2.htm
これを見ると、昭和53年10月17日にA級戦犯合祀とあります。そして、公表されたのが昭和54年4月19日です。それから遅れること6年。昭和60年8月22日、シナの新華社通信による批判声明が出されます。実は、これがシナ政府による(新華社は国営。またシナは独裁体制であることから、新華社の声明は政府声明と理解できる)初めてのA級戦犯合祀に対する批判声明になるわけです。しかも、この年の8月15日、社会党公明党民社党共産党が抗議談話を発表しています。さらに、この年の8月11日に朝日新聞は「公式参拝を強行するな」なる題名の社説を打っているのです。つまり、日本国内の「進歩的勢力(現在はリベラル気取り)」の行動に合致しています。もし、A級戦犯合祀が問題ならば、公表された昭和54年4月19日以降、すぐに批判声明があって良いはずですよね。この時系列を全くの偶然と考えるも良し、何かの関連を付けるも良し。私は後者です。
まあ、それよりも先に、文革とか大躍進とかで、自国民を千万人規模で死に追いやった自国の指導者はほったらかしなのか、という指摘や、上で引用したように、日帝以上に自民族を死に至らしめ、かつ国家分断という悲劇をもたらした国には、何の抗議もしないのか、という指摘はやはりあれですか、内政干渉ですか、そうですか。
4)相手国は納得するわけが無い
では逆に、何故、シナと南朝鮮だけが文句を言ってきて、他のもっと多くの数の東南アジア諸国が文句を言ってこないのか、という質問を私がした場合、どのようにお答え頂けますでしょうか。で、foursueさんのご質問に対しては、拙日記でかつてご紹介した台湾の政党である台湾団結連盟の蘇進強主席の言葉でお答えいたします。
http://d.hatena.ne.jp/sanhao_82/20050405#p2

「自由、民主国家は、国のために犠牲となった人の追悼方法を自分で決めることができ、いかなる国も干渉できない」

その上で、日本と絶縁するも良し。戦後の日本の行いを認めるも良し。認めてくれる国が、世界のほとんどで、認めてくれない国が世界に3つ。これをどう解釈したらいいのでしょうか。