理性的に行動すべきはどっちかと
私の盟友・id:stonさんが、先日の「戦後補償・日独比較」のエントリーを受けて、丁寧かつ簡潔に経緯をまとめて下さいました。あ、勝手な盟友扱いが鬱陶しければ、申し出下さいね、stonさん。
さて、そのエントリーはこちら。
「■ [日本]もうちょっと考えて発言しましょうね、ボク」
http://d.hatena.ne.jp/ston/20050515/p4
で、ここで私のエントリーにコメントを下さった、yajiumaさんへの反論を下さっています。ま、stonさんの仰るとおりですね。根本的に日本とナチの違いはこういうことです。
- 日本：米英仏に対抗する経済ブロックが欲しかった。美称として「大東亜共栄圏」。したがって、日本としては労働力・購買力の基盤になる他民族を虐殺したわけがない。
- ナチ：ナチの国家社会主義政策に、資産階層のユダヤ系が反発。豊富なユダヤ系資金を狙うため、ユダヤ民族抹殺を図る。美称として「第三帝国建設」。
中身が全然違いますね。確かに日独伊三国同盟はしていましたが、日本はユダヤ民族の出国に対し、これを陰に陽に支援していました。最近は杉原千畝氏の名前を知らぬ人はありますまい。ですから、私はネオナチの台頭には真っ向反対しますよ。あ、こういう人は南京虐殺を事実だと思っておられるようですが、30万人でも20万人でも、万人規模の死体をどうやって処分したのかについて、私のこのエントリーに反論頂いた上で、お願いいたしたく。
「■ [社会] 本気なんですかね、本宮ひろ志は」
http://d.hatena.ne.jp/sanhao_82/20040929#p1
深さ2mの穴を人力で掘ってみろと小一時間ｒｙ。
で、id:katchanさんが、上記stonさんのエントリーにこんなコメントを寄せられております。
katchan 『トラックバックをいただき、ありがとうございます。ドイツの「ホロコースト記念碑」は、完成にこぎつけるまで、長く、激しい議論の末、ベルリンの一等地に広大なものを作ったと知りました。筆者はその事実を留めながら、「反日」の現状がなぜ起こるのか、ちょっと考えたくなっただけのこと。左翼でもなく、自分を「リベラル」と位置付けています。ただ、sanhaoさんのように、隣国の国名すらまともに書けない方とは議論のしようもありません。そういう趣旨のメールを何通も受け取っております。若く将来性のある方たちが、もう少し理性的に行動されるのを願ったいます。』 (2005/05/16 09:42)
「反日」の現状が起こるのかを考えたんですか、そうですか。その理由を考えたにしては、あまりにも考えが「浅い」んじゃないの？と私やstonさんとかは思ってるわけ。何でシナ共産党政府と南北朝鮮以外の国々からは、靖国参拝に文句も出ず、かつ政府・軍関係者が参拝されているか、ということを、katchanさんは考えてみたことがありますかと問いたい。逆でも良い。何で、シナや南朝鮮だけで反日デモが起こるのか、と考えてみたことがありますかと。私が考える共通項は簡単です。儒教主義。ただそれだけ。シナにすれば子供、南朝鮮にすれば弟、かつ敗戦国であるはずの日本が、自分たちの国よりも大いに発展し、かつ世界から信頼されていることが、シナと南朝鮮の虚栄心（delfinさん、ありがとうございます）に触るわけです。で、何故、シナや南朝鮮がこうした「日本は自分たちより下」と思うのかというと、それは儒教意識です。しかし、残念ながら日本は儒教はあくまで教養・知識のレベルであって、政治体制としては全く受け入れてなかったんですな。結局、反日やってるのは所詮、旧儒教国家だったシナと南朝鮮だけ。少し譲れば、未だに華僑系が支配階層を形成しているシンガポールくらいでしょうかね。
それから、靖国にA級戦犯が合祀されなければよい、という議論も、A級戦犯合祀後であっても、シナ・南北朝鮮以外の国々の方々にご参拝頂いているという事実から、やはりこの部分に文句を言っているのは、シナ・南北朝鮮だけだと。で、何故、他の国がA級戦犯云々を問題にしないかというと、東京裁判など国際法的に認められるものではない、というのが国際的な共通認識であるからですね。また、これは私も最近知った事実なんですが、タイは第二次大戦中、日本の同盟国でした。そのタイは、大戦後、当然、敗戦国として処理されることになるのですが、タイは連合国に対し、次のような対応をしました。
「国際派日本人養成講座 地球史探訪：日泰友好小史（下）」
http://www2s.biglobe.ne.jp/~nippon/jogbd_h10_2/jog064.html
日本が敗れると、同盟国タイにも英印軍、オランダ軍、豪州軍が進駐してくる。イギリスはタイ領土の割譲を要求し、フランスは終戦のどさくさに越境するなど、白人帝国主義の本領を発揮したのだが、タイは国連の安保理事会に訴えるなどして、難を逃れている。
連合軍は、戦争犯罪人を裁くと主張したが、タイは自国ですると主張し、ピブン元首相以下１０名を逮捕して裁判にかけたが、その後、容疑者全員を釈放している。驚くべき事に、戦犯として逮捕されたピブン首相は、すぐに釈放され、戦後また首相に返り咲いている。そして反共親米政権を作った。
これが独立国のあるべき対応だと思いますが、A級戦犯合祀を問題にする方々は、一度、タイの方々と議論されることをお勧めします。
で、私が「中華人民共和国」を「シナ共産党政府」と呼んだり、「大韓民国」を「南朝鮮」と呼んだり、「朝鮮民主主義人民共和国」と「北朝鮮」と呼んだりすることと、議論の本質は違うんじゃないかと思いますよ。そもそも、これらの国は、英語表記すると、それぞれ「People's Republic of China（シナ人民共和国）」「Republic of Korea（高麗共和国）」「Democratic People's Republic of Korea（高麗民主主義人民共和国）」ですね。面白いことに、漢字表記と英語表記に嘘がないは、何と北朝鮮！ まず、シナ人民共和国はChinaを「中華」と訳すのが×。うちのカミサン、大学時代中国語学科ですので、確認しましたが、まかり間違っても中華を「チャイナ」と読まないそうです。それから、大韓民国なんて、Koreaと「韓」しかあってないし。それに、国際的な一番の通称はSouth Koreaですから、それに合わせれば「南朝鮮」は間違ってませんね。北朝鮮は、英訳は正しいけど、実態が違いすぎｗ。そもそも、「大」とか「世界の中心（中華の本質的な意味）」を自称するなんて、夜郎自大ですけどね。彼らが大嫌いなはずの大日本帝国と変わらん。ちなみに、イギリスは「グレートブリテン島および北アイルランド連合王国」ですが、グレートはあくまで地名ですから、残念！（違う）
で、日本はJapanじゃないか、ということですが、これはあくまで世界的な通称。ですから、シナの方々や朝鮮の方々が「日本と言わずにジャパン（ザパン？）と呼ぶ」と言うのでしたら、それはそれで結構だと思っています。
で、最後に。katchanさん、理性的な行動というのは、常に自虐的に生きるということではありますまい。現実をきちんと見て、かつ分析し、行動することだと思います。議論から逃げる前に、貴方に私たちから突き付けた現実を見て、どのようにお考えなのかを是非、拝聴いたしたいものです。
