こういう記事に喜んではいけない

「中国の若者 日本人好き、国嫌い鮮明 対日意識調査」
http://www.sankei.co.jp/news/050707/kok009.htm

中国の英字紙チャイナ・デーリー(6日付)によると、同紙発行の若者向け週刊誌が実施したアンケート調査で、中国人若年層の51%が「日本人と友達になりたい」と答え、
「友達になりたくない」(21%)を大きく上回った。
 今年4月から全国の大学生ら1657人を対象に行われた対日感情に関する調査だ。「日本をどう思うか」という質問に対しては、「好き」はわずか2.8%にとどまり、「好き」と「やや好き」をあわせても10%だった。逆に「嫌い」(28%)、「やや嫌い」(24%)と、“嫌日派”が過半数となり、「日本は嫌いだけど日本人とは友達になりたい」という屈折した感情が浮き彫りになった。また、73%が「ビジネスとテクノロジーの領域では日中は十分協力すべきだ」と答えた。
 よく知っている日本人は小泉純一郎首相、東条英機元首相、山本五十六連合艦隊司令長官が上位3人にあがった。
 こうしたねじれた日本像が浮き彫りとなった理由だが、同紙は「歴史を反省しない日本の右翼勢力に対しては強く反対せねばならないが、日本人個人は非難されるべきではない」という中国の公式見解にたった専門家のコメント掲載にとどめている。
 しかし、調査は80%が日本人と会ったことがなく、60%が新聞、テレビ、インターネットを通じ対日観が形成されたとしている。個人の経験ではなく、中国共産党の宣伝機関であるメディアが世論にインパクトを与えていることが裏づけられた。

さて、この記事を見て喜んではいけません。いくら英字紙とは言え、言論の自由がない国の新聞記事であることを忘れてはいけません。要するに、これはシナ共産党政府の何らかの意図に叶った記事であるということですね。
つまり「日本人は悪くない。日本の権力者が悪いのだ」と日本国民に対してメッセージを送っているわけですね。権力者と国民(人民)を分けるのは、マルキストの公式論である、とは岡崎久彦氏の言葉ですが、まさにそれを地で行く記事であるということです。アンケート調査までが捏造だとは思いませんけれど、少なくとも調査結果はシナ共産党政府の思い通りに出来上がっていることは確かですね。
ま、「ビジネスとテクノロジーの領域では日中は十分協力すべきだ」ですか。金と技術はくれ、でもお前らの代表者は気に食わん、とはね。ま、民主国家の住人じゃないから、民主国家の代表者は国民が選んだのであって、民主国家の代表者を侮辱することは、その国の国民を侮辱することであることは、教えられていないんでしょうな、きっと。
でも、日本にも外遊先で自国の代表者をひたすら批判して、外遊先の国から眉をひそめられる野党党首もいることですしね。で、その野党党首は、この時期は確かシナに行ってるはずなのに、お断りされたらしいですし。