「僕の伝言板」に求む

上記のように、貴方から頂いたメールをそのまま掲載したのには、正当な理由があります。
まず、貴方はご自身のブログにおいて、私やtada氏らによる貴方に批判的なコメントを、我々に通告することなく削除いたしました。我々は貴方の削除に対して、遺憾の意を持っております。それに対し、貴方は「削除の権利と自由がある」と主張されましたね。つまり、ブログに掲載するものの判断は、他者によるコメントであれ、貴方がそれを行う、ということだと私は判断いたしました。
そこで、私は貴方の判断基準によって、貴方から頂いたメールをそのまま引用、掲載いたしました。ブログに掲載するものの判断は、ブログを運営する側にある、という理由によるものです。また、貴方が書かれたものであることを明記しておりますので、転記・転載に当たりません。要するに、私は貴方の著作権は侵害しておりませんし、盗用したわけでもございません。
私は、貴方が特定の会社(ここでは朝日新聞でしょうか?)を擁護する旨の意見公表されること自体については、何も問題ないと思います。私は、貴方の意見の内容に対して批判し、長年言論機関に勤務されていた方の認識としては、甚だいかがわしい、と論じました。私は、貴方の意見を抹殺したこともありませんし、貴方のコメントを私の日記から削除したこともございません。また、誹謗中傷と仰いますが、一体どこが貴方に対する誹謗や中傷に相当しますでしょうか? 例を挙げて示して頂きたい。私の貴方に対する批判は、すべて理由を伴っているつもりです。批判と誹謗中傷の違いがわからなければ、お手元の国語辞典をお引きになることをお勧めします。
また、31歳の若輩(もうすぐ32になりまうすが)のくせに60を過ぎた老人に対しての言葉遣いがなっていない、という点については、はっきり申し上げておきます。貴方の言論は、とてもではないが、60歳を越された方のそれとは思えないほど、論理性に乏しく、また若年である私にとって、人生の先輩の意見としての価値を持たない。ゆえに、私は貴方に対して敬意を感ずることができません。私の周囲にいる還暦前後の世代(私の父もそうですし、義理の父もそうです)は、貴方よりももっと賢く、知恵と機知に溢れ、かつ60年生きてきた重みを、彼らの言動の端々に感じさせます。そういう方々に対しては、私は敬意を払い、つとめて敬語を用いるよう心掛けております。
さて、今回、私がこのような非常に粘着的な態度を取っている理由は、貴方が朝日新聞を擁護しているからだと思ってらっしゃるのではないでしょうか? それは大いに違います。今回、私が貴方に対して批判しているのは、ブログの運営方針、およびブログ記事作成方針に関するものです。つまり、内容以前の問題だということです。
まず、貴方は、7/25付のエントリ(http://d.hatena.ne.jp/katchan/20050725)に対し、tada氏から次のようなコメントを受け取りましたね。

# tada 『今日のエントリはいつにも増して他サイトからのコピペだけで構成なさっていますね。ご自身で書かれた文章はほとんど最後の一行だけ。その姿勢、本当、感心します。』

これに対し、貴方はこのコメントを削除した上で、さらにエントリを書き換えました。そして何食わぬ顔で、再びコメントしたtada氏に対し、次のような返答をしておられた。

# tada 『真っ当なブロガーはニュースサイト記事からの盗用(引用に非ず)だけで構成されたエントリを書いたりはしないと思うのですが、その辺に関してはどうお考えですか?』
# katchan 『仰せの通りです。』

貴方は、tada氏から盗用疑惑をかけられました。それに対し、貴方はコメントを削除して、エントリ内容を書き換えるという、証拠隠滅を行いました。これも、本来(特にこれで収入を得ていない我々のような素人ブロガーであれば)、tada氏のコメントに対し、エントリを変更した上で、次のように回答すれば良かったのではないのですか?
「ご指摘の通り、他ニュースサイトのコピペと認識されても仕方がないエントリでした。ご指摘を受け、エントリを変更しました。」
これならば、誰も文句は言わなかったのではないかと思います。tada氏が問題視しているのは、貴方のエントリの「内容」ではなくて、エントリの「構成」そのものなんです。何故、盗用疑惑をかけられて、それに返答もせず、さらにはコメントを削除して、盗用疑惑がかけられたことを隠蔽したのですか、とtada氏と私は申し上げているのです。まず、この点について納得の行く説明をして頂きたい。
次に、翌日のエントリ(http://d.hatena.ne.jp/katchan/20050726)で、貴方は次のように仰った。

大袈裟に言えば、これはジャーナリズムの世界における革命ではないのか。ネットによって、人々は本来の「言論・出版の自由」を取り戻したのである。

私もこれは大いに同意いたします。これまで声を上げることができなかった人たちが、自分たちの意見を開示し、ジャーナリズムを批判できるようになったことは、まさに「言論と出版の自由を取り戻した」という表現が的確だと思います。
それならば、何故こういうエントリをしたその日に、貴方を批判するコメントを削除するという「言論の自由」に逆行する行為を行ったのですか? 貴方はブログという双方向のメディアを利用して、意見を開陳しました。意見を開陳するということは、その意見に賛同も寄せられるし、批判もされます。その中で、貴方は貴方を批判するコメントを削除する権利と自由を主張された。これは言論弾圧以外の何物でもないのではないですか? ましてや貴方は、私へのメールで次のように書いている。

ただし、お断りしておきますが、私のブログにあの件に関して「コメント」するのはもうご勘弁ください。

貴方は、他者に自分を批判するな、と要請しているのですよ。お分かりですか? 貴方は、公衆の目から隠れたところで、貴方に批判的な人物の言論を封殺しようと試みたのですよ。貴方は確かに権力者ではありません。しかし、貴方が支持する権力者が同じことを指向したとき、どういう社会になるか、容易に想像が付くでしょう。その程度の想像力すらお持ちではないのですか。
最後に一言。貴方から私に宛てたメールを拙日記から削除して欲しいのでしたら、次の要請にお応え下さい。

  1. tada氏、私たちから「僕の伝言板」へ寄せたコメントを全て復活させること。
  2. 盗用疑惑に対する説明(私が上記提案した回答をご参考になさっても結構です)

以上にお応え頂き、かつ当方が満足できる内容であった場合、本日の拙日記における貴方関係のエントリを削除して差し上げます。
以上