実は風は吹いていない?

読売が世論調査の結果を出していました。
「自民堅調、関心高まる…衆院選世論調査
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050908it15.htm

投票政党をみると、小選挙区は、自民が前回調査比5ポイント増の42%で、衆院解散直後も含め計5回の調査で最も高かった。民主も支持を伸ばしているものの、前回並みの20%にとどまった。
比例も、前回調査で34%に減った自民が今回、2ポイント増の36%と盛り返したのに対し、民主は前回調査比1ポイント減の18%だった。

さて、同じ記事の紙面には、8.8解散以来の世論調査結果がグラフで図示されていました。その中で、政党支持率の数字だけ拾うことにします。

自民党    43.6 44.0 42.2 44.1
民主党    15.5 17.1 18.5 18.0
支持政党なし 28.0 25.7 25.3 24.2

8/17以降、ほぼ1週間おきに調査した結果です。これを見る限り、自民・民主支持率の時系列的な変化は両者ともほとんどない、と見ることもできそうです。そもそも世論調査結果の有効誤差を公表している毎日新聞では、その誤差は2%くらいと言っているくらいですからね。その代わり、傾向がある程度明確なのは支持政党なし、といういわゆる無党派の方々。無党派層が徐々に減ってきているが、政党支持率に変化がない、というのは、従来とは少し違った傾向にあるようです。無党派層は「隠れ民主党支持」と見られていたのがこれまでの選挙だったのですが、どうも今回は状況が違う様子です。
で、結局、解散総選挙になって以来、どちらの陣営にも大きな風は吹いていない、というのが現状ではないかと思います。