民主党惨敗の理由

これについて書こうかな、と思っていたんですが、まさに核心を突いたエントリがありましたので、それを紹介いたします。
いつものごとく、「泥酔論説委員の日経の読み方」より。
「自民圧勝、与党で320超す」
http://www3.diary.ne.jp/logdisp.cgi?user=329372&log=20050912

これはリーダーを選ぶ選挙だと先日も書きましたが、小泉氏と岡田氏との決定的な違いは「どうやって党首に選ばれたか」ではないでしょうか。
小泉氏は自民党を改革するのだと郵政民営化の自論を引っさげ、党総裁選に幾度となく挑戦し敗れ続け、ようやく総理・総裁になったのですが、片や岡田氏は年金未納問題で菅直人氏、小沢一郎氏が止む無く代表を降りた際、幹部らの話し合いで決めた暫定的な党首だったんですね。
つまり出自が怪しく、岡田氏本人も民主党をどうするのか確たるビジョンもないまま党首に祭り上げられた人物です。
これでは「死んでもいい」という覚悟を示す人と最初から勝負にはなりません。

この視点は流石です。いずれのマスコミも指摘していないと思います。無論、有権者がそのことを直接的に意識しているとは思いませんが、民主党のまとまりの無さ、すなわち頼りなさというのは、この点に帰結されるものではあると思います。小泉首相郵政民営化法案で、民主主義本来の「多数決」による決定を導入し、「全会一致」といういかにも日本人好みながら非民主的な手法を排した点と大きく違うところですね。
民主党としては、やはりここできちんと党首を選挙で選ぶべきだと思いますが、果たして立候補者はいるんでしょうか。報道を見ると、民主党では相変わらず「調整」で決めようとしているようですけれどね。
「岡田・民主代表が辞意表明 後継に小沢、菅氏ら浮上」
http://www.sankei.co.jp/news/050912/sei018.htm

早急な立て直しを迫られるため、「即戦力」の菅直人前代表や小沢一郎副代表、鳩山由紀夫元代表らを軸に後継調整が進むとみられるが、世代交代による抜本的な出直しを求める意見もあり、調整は難航する可能性もある。
川端達夫幹事長は「国会が始まるので、早くきちんとした体制をつくりたい」と述べ、9月下旬に召集予定の特別国会までに新執行部を発足させる意向を表明。岡田氏は「両院議員総会で決めるのが規約だ。常識的には選挙で決まると思う」として、投票で選ぶことが望ましいとの考えを示した。

もう少し早く太字部分に気付いておけば良かったのに。