民主党の方々のご発言

個々の議員さんは、結構良いこと言ってるんですけどね。
「批判噴出、大荒れ民主両院総会 国民の声を聴いていない/学者いるが政治家いない」
http://www.sankei.co.jp/databox/election2005/0509/050916m_pol_51_1.htm

森ゆう子氏 「今の民主党に一番必要なのは、国民の方に目を向けることだ。小泉首相はなぜ勝った。小泉首相が勝ったのは、『永田町の論理では郵政民営化法案は否決されたが、国民の皆さんはそれでいいですか。国民の皆さんの意見を聞きたいと思って解散しました』という一言ですよ。私たちは国民の声を聴いていなかったのではないか。国民の方に顔を向けてきちんと政治をしていなかったのではないか」

昨日の屋山分析じゃありませんが、労組(しかも民間企業の労組じゃなくて官公労)に振り回されたところを国民に見抜かれたんですよ。

山田正彦氏 「選挙前に(与党との)年金協議の打ち切りをし、郵政民営化法案への対案を出して、分かりやすいメッセージを出していれば、これだけの大敗はなかった」

年金協議を打ち切っていたら、三党合意を反故にしたってことで大敗への道まっしぐらでしたが。

西岡武夫氏 「郵政民営化反対の理由を応援演説で説明してきたのに、選挙の最中に段階的縮小案が出てきた。それがなければこんな大敗はしなかった。後ろから鉄砲の弾が飛んできた感じだ。政府案に対して対案を示していれば争点にはならなかった。判断の誤りだ」

心中お察し申し上げますw。

寺田学氏 「惨敗したのは岡田代表のリーダーシップが欠落していたという部分もある」

そんな岡田氏を選挙もせずに担いだ自分たちの問題ですね。

藤本祐司氏 「自民党が勝ったのは、改革へのスピード感だ。一週間でどんどん『刺客』の擁立を決め、スピード感のある改革ができると印象付けた」

自民党の方が小選挙区制を上手く活用したってことです。

西村真悟氏 「北朝鮮に拉致された日本人をどう救うかということを言えば、自民党への風を防ぐことができたかもしれない」

貴方にはみんながこれを期待していた。なのに、解散以降、民主党内に「拉致問題」を掲げよういう努力すら貴方はしなかったでしょ。この総選挙で、私は西村氏に大いに失望しました。

渡辺周氏 「選挙で地上戦(地道な選挙運動)をやるノウハウをみんなで共有するようにしなければ、民主党に求心力がなくなり(落選者が)自民党に行ってしまう」

こんなことを言ってるようでは、一生野党暮らしです。ノウハウの問題じゃないっての。

山岡賢次氏 「目線を(党の)内側に向けたお勉強集団では一票もつかめない。生活者の心をつかむ方向でやってもらいたい。支持者にもメッセージを送るべきだ」

やってもらいたいって何だよw。すでに人任せかよw。

簗瀬進氏 「政権交代という言葉が陳腐に聞こえてきた。ビジョンの訴えが希薄だから、(首相の)一点集中主義に負けてしまう」

だって政権交代って政策じゃないし。

下田敦子氏 「執行部に学者はいるが、政治家がいない。老獪(ろうかい)な自民党に太刀打ちできない。『次の内閣』も自己陶酔していないか」

陶酔してましたよね、みんな。

若林秀樹氏 「選挙結果がわれわれの姿、実力だと認めることから始めるべきだ。政権交代の次に何があるか分かるような形で示す必要がある。争点の対案は必ず出すことが必要だ」

まあ仰るとおりですが。
勝海舟は、幕閣からアメリカの政治について意見を求められたとき、並み居る老中・年寄連中を前に「アメリカでは上に立つ者は、それなりに賢い。これが我が国とはずいぶん違うところかと思う」と述べ、満座を白けさせたことがあるそうです。今の民主党を見ていると、上が間抜けで下が賢い(人もいる)、という感じがしますな。