こうなって欲しかったんだろうな

民主党支持者や反小泉の方々(特にマスコミ、評論家諸氏)には、こうなるのが理想だったんでしょうね。
「与党労働党、1議席上回る NZ次期政権、連立協議へ」
http://www.sankei.co.jp/news/050917/kok086.htm

ニュージーランド総選挙は17日、投票が行われ、即日開票の結果、3期目を目指すクラーク首相の労働党が第1党の座を確保したものの、野党国民党がわずか1議席差で続く結果となった。ともに単独過半数を確保できず、政権の行方は両党と小政党との今後の連立協議に委ねられる。

あるいは、
「野党連合がリード ドイツ史上初の女性首相誕生か」
http://www.sankei.co.jp/news/050918/kok062.htm

2期7年間続いた左派、シュレーダー政権の構造改革に審判を下すドイツ連邦議会(下院、基本定数598)総選挙の投票が18日行われ、即日開票に入った。保守中道の野党連合が政権を奪回し、首相候補とするメルケル氏が同国史上初の女性首相となるかどうかが焦点。投票終了直後に公共テレビZDFは出口調査を基に野党連合が予想得票率47・5%で、41%の与党連合をリードしていると伝えた。
ただ野党連合も議席過半数の確保は微妙。新政権の行方は連立協議に委ねられる可能性がある。

このように与野党議席が拮抗することがお望みだったんだと思います。そして、それが「二大政党制」だと思い込んでらっしゃったんだろうと。小選挙区制は、政権担当政党が入れ替わることを容易にするシステムであって、別に与野党が拮抗することを目指したシステムではないんですけどね。
さて、このNZとドイツ、どちらも与党は厳しい政権運営を迫られると思います。自党からわずかな数の「造反者」が出るだけで、自党(の大勢)が目指す政策が実行できないことになりますし、多党連立によって自党が掲げる政策を実行できないこともあります(自民党公明党に遠慮するのと同じですね)。従って、ドイツもNZも、しばらくは政治的な停滞が続くことになろうと思います。
それを良しとするのか。それとも、改革がスピーディに行われ、その成果の判断もより早く行われる方が良いのか。
いずれにせよ選挙結果次第なんですね。民主主義国家に生きることは、なかなか一筋縄ではいきませんね。日本が嫌になって、他の民主主義国家に行っても、結局は同じ悩みは残るわけですしね。
ま、こうして悩むことができる国に住む幸せは、存分に享受したいと思います。こんな悩みを持てない国が、特定アジアには2ヶ国もあるんですよね。