ロボット工学専攻の教授=皇室典範会議の座長

吉川弘之先生は、実は私のような機械メーカー勤務者には馴染みのお名前なんですね。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%90%89%E5%B7%9D%E5%BC%98%E4%B9%8B

東京大学総長。工学博士。専門分野はロボット工学、信頼性工学。 産業技術総合研究所理事長。

だから余計に、この方が皇室典範に関する「有識者」とは思えないわけです。
さて、本日は産経新聞の社説に皇室典範改正問題が論じられています。
「【主張】皇室典範会議 女系天皇はさらに議論を」
http://www.sankei.co.jp/news/051027/morning/editoria.htm

歴史上、八人の女性天皇が即位したことは事実だが、それはいずれも男性天皇の皇女(男系)で、その女性天皇の子供(女系)が即位した例はない。その後は男系男子に戻っている。
皇位は男系で引き継がれていく。それが百二十五代にわたる皇室の大原則である。この原則が守られてきたゆえに、その伝統や正統性が敬われ、天皇が国民統合の象徴となってきたのである。それだけに、この原則が簡単に変えられるとなると、国民のとまどいは大きいはずだ。

確かに、男系継承というのが「時代にあっていない」という意見があるのも、わからないこともありません。しかし、まずは皇室という「一家」の問題でもあるし、また125代、2600年という伝承を、現代の我々が数年程度の議論で変えてしまってよいものなんでしょうか。

皇室典範会議の吉川弘之座長は「男系男子では必ず将来、継承問題で行き詰まる」としている。これに対し男系を維持すべきだとの立場から、旧皇族(宮家)を皇室に復帰させるなどして皇族を増やす提案がなされている。この点についても吉川座長は「現代において受け入れられる可能性はほとんどない」と、言い切っている。
だが、旧宮家の皇室離脱が占領軍の意向であり、国民の総意でなかったことは多くの人が知っている。しかも今でも「宮様」と親しまれている例が多いことからすれば、検討の余地は十分ある。なぜこうした提案を受け入れないのか、説明してほしい。

私も産経の主張と同意見です。一番大事なのは、皇室・皇族の方々のご意向です。まずは、そこから始めるべきでしょう。それすらせずに、いわば「勝手に」皇室のルールを変えようとするのは、横暴以外の何物でもないと思います。