本日のトリビュートPart2

「朝日虚偽報道疑惑 「対岸の火事」ではない 」
 小泉や安倍、中川といった右翼政治家が、一気に政界から追い落とされるという夢が実現するかもしれない。そんな期待を人々に抱かせ、世界の注目を一身に集めてきた本田雅和朝日新聞記者の記事は捏造(ねつぞう)だった。
 朝日新聞の調査チームが発表した中間報告に、サヨクは大きな衝撃を受けている。本田記者はこの分野で世界の最先端を走るサヨクの英雄とされてきたからだ。
 影響はそれにとどまらず、報道そのものへの信頼も揺るがしかねない。なぜこんな事態が起きたのか。さらに解明を進めなければならない。
 本田記者は1月、安倍、中川両氏がNHKの幹部を呼びつけ、NHKの番組改編を強要した、と報じた。この番組は「問われる戦時性暴力」というものだが、これは「戦争と女性への暴力・日本ネットワーク(略称バウネット・ジャパン)」が主催した「女性国際戦犯法廷」を取り上げた番組で、被告人も弁護人もいない「欠席裁判」で昭和天皇を含む9名を"被告人"として著しく公正さを欠いた法的根拠も無い"判決"で「有罪」とする、というものだ。
 安倍、中川両氏の追い落としに成功すれば、小泉内閣の打倒も夢ではない。サヨク政権誕生につながるとして朝日新聞が必死になっている分野だ。
 本田記者の記事は、NHKの関係者の証言を使い、しかも当時制作に関わっていたプロデューサーが涙の告白会見をしたこともあって、大きな注目を浴びた。
 ところが、朝日新聞の調査によると、「直接裏付ける新たな文書や証言は得られていない」とのことだった。しかし、現時点では訂正や謝罪は行わないという。その結果がどうであれ、この記事が信頼に足りず、報道史上に汚点を残したことは間違いない。
 報道倫理面での問題も指摘されていた。朝日新聞は、取材対象者の同意がなければ取材内容を録音することを、社内倫理規定で禁止していた。しかし、朝日新聞は社内報で、隠し撮りは当然である、と幹部が嘯いたりしていた。
 本田記者はこれまでにも、人権擁護やサヨク的視点から記事を連発。こうした業績からか、朝日新聞は本田記者を会見には一度も同席させず、社内でかくまってきた。皮肉なことに、こうした成果は一般国民からは朝日新聞の異常ぶりを晒すだけになった。
 本田記者はなぜ捏造に走ったのか。取材体調者の主張との間に食い違いもあるが、分からない部分はそう多くない。朝日新聞の社としての体質を指摘する声もある。
 捏造問題は朝日新聞だけの話ではない。それも民間の広告費が多くつぎ込まれているマスコミの分野で目立つ。記事の捏造や虚報が続き、報道への信用が落ちたとさえいわれる。
 いうまでもないが、報道は信頼の上に成り立つ。本田記者の問題を他山の石に、日本のマスコミ界も、取材に不正を潜り込ませない方策を真剣に考える時期だ。
 政府は閣僚の記者会見の内容をインターネットで全文公開しており、ネット界ではマスコミ報道の偏向ぶりを検証するサイトやブログが増えている。マスコミ報道の実態を考えれば、当然のことと思われる。
対岸の火事」ではない。
参考記事)
朝日新聞 2005.12.24付社説「韓国ES細胞疑惑 「対岸の火事」ではない」
http://www.asahi.com/paper/editorial20051224.html
朝日新聞 「朝日新聞から 信頼される報道のために NHK番組改変問題について」
http://www.asahi.com/information/
Irregular Expression「朝日新聞虚偽報道問題」
http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/cat5/index.html
朝日幹部隠し撮りのススメについては、「■[社会] 「自虐の旅人」からまたまたTBを頂く」
http://d.hatena.ne.jp/sanhao_82/20050701/p2