この批判はおかしい

面白いけど、あまり納得できる意見が載ることのない「木走日記」さんより。
「[メディア]日本だけ体感温度40度近くの3時開始が2試合もある本当の理由〜マスコミが絶対に報じないマスコミの売国守銭奴ぶり」
http://d.hatena.ne.jp/kibashiri/20060619/1150711468

ニュース番組等では「日本の奇跡を信じて最後まであきらめずに応援しましょう」とか適当なこと言っているクセに、その実、日本代表のこの過酷なスケジュールを要請したのはあなた方自身だったわけですね。
まったくあきれたダブスタであります。
みなさん、日本のマスメディアは、視聴率のためならば日本代表が不利になってもかまわないのだそうです。
なんと売国守銭奴的なひとたちなのでしょう。
ジーコ監督のお怒りもごもっともじゃないですか。

私もアンチマスコミ派ですけど、これは流石に恥ずかしくて言えない。
組合せ、試合時間はとっくの前にわかっていたことです。それに、そもそも予選を通過するためには、オーストラリアとせめて引き分けが至上命題だったわけですよ。で、豪州戦は豪州、日本ともに全く同じ条件の下で、現地時間午後3時試合開始。それで、日本は後半脚が止まって3失点でボロ負けですやん。この時点で、すでに予選通過のシナリオは崩壊してるんです。だから、このマスコミ批判は当たらない。
そんなことを言うなら、4年前なんて日本が入った組の国を見てみますか。ロシア、ベルギー、チュニジアよ? ロシアとベルギーなんて、今大会には出場してない、つまりお世辞にも強豪国とは言えない国々と予選を戦えたんですよ。こっちの方がもっとイカガワシイっての。どう見たって、開催国優遇じゃないですか。
ジーコの国では、素直に過ちを認めることは潔いと評価されないんです。だから、自分は悪くない、正当である、と言い張るんです。そういう国の生まれの人、つまり日本人じゃないなんだから、仕方ない。クロアチア戦の敗戦は、何に付けても、ゴール前で見事にクリアを演じてみせた柳沢と、彼を起用したジーコに責任があるんです。他には何もない。
こんなの、ダブスタでも何でもありません。そもそも、ドイツというサッカーの本場である欧州開催になった時点で、弱小地域であり、常に出場国削減がFIFAで議題にされるアジア代表が、日程、移動などで不利を蒙ることは、むしろサッカー界の常識だと思っておいた方がいいんじゃないんですかね。
マスコミを糾弾するんであれば、豪州とクロアチアには勝てそうだ、と楽観論を並べた挙句、今になって「マイアミの奇跡、再び」とか言っている、情報分析力のなさの方です。
マスコミ斬りを日記のネタにする私も、他山の石としなくちゃな、と思いました。