滋賀県民ですので

昨日の滋賀県知事選挙のお話です。
「自公民推薦・現職敗れる 滋賀知事選 嘉田氏初当選」
http://www.sankei.co.jp/news/060703/morning/03iti003.htm

任期満了に伴う滋賀県知事選は2日投開票され、無所属新人で京都精華大教授の嘉田由紀子氏(56)=社民支持=が、3選を目指した無所属現職の国松善次氏(68)=自民、民主、公明推薦=ら2氏を破り初当選を果たした。投票率は44・94%で前回の38・67%を上回った。女性知事は大阪、熊本、千葉、北海道に続き全国5人目で、滋賀県では初。
選挙戦は滋賀県栗東市での東海道新幹線の新駅建設が最大の争点となり、嘉田氏は「もったいない」を合言葉に建設の凍結を主張。無党派層を中心に浸透し、自民、民主両党の一部議員らの支持も得た。嘉田氏は「政治を変えたいという一人一人の思いが結果につながった」と喜びを語った。
国松氏は2期8年の実績や県政与党3党の組織力を背景に序盤は優位に立ったが、新駅やダムなど大型事業への批判が根強く、票を伸ばせなかった。

この記事にも書かれておりますように、この選挙の最大の争点は新幹線の新駅に対する是非でした。
ちなみに、私は新駅は不要というスタンスでした。
現在、滋賀県には米原駅があるのみで、例えば私の育ちの郷である広島県には、東から福山、新尾道、三原、東広島、広島と5駅もありますが「のぞみ」や「ひかり」の停車する駅は、ほぼ福山と広島だけという現状です。「のぞみ」や「ひかり」の停車しない駅を作っても、新幹線が停車するのは1時間に2本程度。果たして、これで長期的な地域振興になるのか、という点では大変眉唾なのです。
さらに、滋賀県の交通事情を考えてみると、さらに新駅は不要という話になるんです。
米原と京都の間は、JR在来線を利用しても、新快速電車で1時間弱。各駅停車でも1時間10分かかるかという程度です。私の住んでいる野洲市は、京都から27分。米原からも27分。ちょうど真ん中なんですね。新幹線利用の出張時には、京都に出るのが私の慣わしです。ご存知のように京都はすべての新幹線が停車しますから、十分便利です。
また、滋賀県の県庁所在地のある大津市なんぞ、京都から駅二つ目です。電車で10分かからない。むしろ、栗東の方が遠いんです。ますます新駅の価値がわからない。
そもそも、米原東海道線から北陸に抜ける玄関口で、交通の要所なんです。京都から米原までは新幹線で約20分。新大阪と新神戸くらいの距離になる。
つまり、新駅を作る必要は全くなく、むしろ、米原駅を有効活用するためにも、県都機能を彦根市米原の隣)に移転する方がよっぽどマシだと私は考えます。今は「ひかり」と「こだま」が1時間に1本ずつ、つまり新幹線が1時間に2本停車するのですが、もし県都機能が彦根に移転すれば、「ひかり」を2本止めてもらえるようになるかも知れないし、そういう交渉をJR側とした方が価値があるんじゃないでしょうかね。
さて、今後は議会とどういう形で向き合っていくか、ということなろうと思いますが、議会が頑なな姿勢を取るようでしたら、議会を解散するのも良い方法だと思います。しかし、今回の選挙では、自民党系の議員が何人か、嘉田さんの応援もしていたように、県議会与党の中にも新駅構想に反対する議員もいました。議会も今回の選挙の結果をきちんと受け止めてもらえないものかと、私は思います。