靖国神社参拝で日中間の経済は?

経済同友会は、首相が靖国神社に参拝すると日中間の経済が冷え込むので、参拝を止めろ、と言ってました。
「対中貿易額、7期連続最高更新 ジェトロまとめ」
http://www.business-i.jp/news/china-page/news/200608220032a.nwc

日本貿易振興機構ジェトロ)が21日まとめた2006年上半期の日中貿易の総額は、前年同期比で9・9%増の992億2145万ドル(約11兆4105億円)と上半期ベースでは7年連続過去最高を更新した。
全体の伸び率は鈍化したが、中国の内需拡大公共投資の拡大を背景に機械やIT(情報技術)輸出が大幅に伸び、全体を牽引(けんいん)したのが特徴だ。
ジェトロは、対中貿易を行う日本企業の半数以上がドル建て決済を行っていることから、財務省貿易統計(円ベース)をもとにドル建てに換算し、実態を分析した。
それによると、上半期の輸出は前年同期と比べて15・3%増の428億7325万ドル(約4兆9304億円)で、前年同期の伸び率6・3%増を大幅に上回った。
内訳を見ると、中国国内でデジタル家電などの国内需要が伸び、現地生産が拡大していることから、電子部品など電気機器(約111億ドル)の輸出が17・4%増加。パソコンやプリンターの中国国内需要や中国からの欧米向け輸出が伸びたため、一般機械も17・3%増(約93億ドル)と好調だった。

この記事の後には、シナ大陸からの輸入は鈍っている、と書いています。
つまり、シナが日本のモノを買うペースは順調に伸びており、逆にシナが日本に売るペースは鈍り気味だということですね。
どう見ても、この結果に首相や大臣の靖国神社参拝を結び付けて考えることはできないと思われます。いや、もしかしたらもっと買ってもらえるはずだったのに、とでも言うのかな。しかし、この貿易額の9.9%増ってのは、シナ大陸の経済成長率にほぼ等しい数字でして、シナ大陸の経済成長に合わせて、貿易額も増えている、と解釈するのが自然ではないかと思われます。
はっきり申し上げて、経済同友会はウソ吐きでしたってことです。本当にありがとうございました。日中間経済を理由に靖国参拝を批判する人には、この記事で十分です。
あと、「侵略された13億人の人民の気持ちを考えろ」という人には、チベットやモンゴル、あるいはシナの奥地で食うや食わずやの生活をしている人たちの意見はどうなんですか?と返してやりましょう。また、総選挙もやったことがない国が、どうやって民意を知ることが出来たんですか?と言ってやりましょう。
さらに「日本は戦争責任がある」という人には、戦争で国民党を追い払って馬上天下を取った共産党の戦争責任はないんですか?と言ってやりましょう。
ちなみに日経新聞の「中国ビジネス特集」の項目には、この記事が出てきません。どういうこっちゃw(8/21 15:30現在)。
http://www.nikkei.co.jp/china/news/index.html#more