週末雑感

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どうも空梅雨っぽい天気が続いてますね。しかし、こういうのを「異常気象」だとか言うのは、正直なところあまり好きじゃない。確かに地球が温暖化しているのは事実でしょう。それが、二酸化炭素排出量の増加に起因している可能性は、非常に高いと思います。だから、できることはやった方がいい。だけど、それが全てってわけじゃない。
要するに、温暖化にしても、もしかしたら、今は地球の温度上昇期に当たっているかも知れません。そもそも、過去に地球は温度の増減を繰り返してますが、2、3年程度の短いスパンのデータはありません。過去の何万年、何億年という中で、それをさらに100〜1000年程度での温度上昇については、これはいろいろ調べたらわかります。だから、マクロっていうか、大まかなことはわかる。でも、短いスパンのことは、実は、ここ200年程度のデータしかないわけです。つまりね、異常かどうか、そこはよくわからないってことなんですね。
日本が気象データをそれなりに蓄積してから、およそ100年強でしょ。渇水のニュースで話題になる、早女浦ダムでしたっけ。こういうダム行政が始まってから、まあ60年そこそこなわけですよ。実は、ダムがなかったことで、それなりの水量があったんだけれど、ダムができたら、その事情(水文って言うものでしょうかね)が変わったのかも知れない。
できることはきちんとやる。これは大事です。でも、異常だの何だの、そういう大仰な言葉に惑わされないことも大事なんじゃないですかね。この季節になると、いつも気になるニュースについて一言。
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テニスでフェデラーが負けた話。
実は、残念だな、と思う反面、これがテニスの面白いところだな、と思うんですよ。相手のナダルってのは、クレーコート以外ではフェデラーに勝てないんでしょ。
要するに、テニスには、こういう面白さが残されているんですよね。コートの質の違いで、必要な技術が違ってくる。特に、ローラン・ギャロスのクレーは、芝とはかなり違う。そりゃ見て分かるけど。つまりは、グランドスラムってのがテニスにおいて偉業だと言われるのは、ここなんですよ。違うコートすべてを制することに意味があるんですね。
で、翻って思うんだけど、日本のゴルフってどうなんでしょうね。
話が飛び過ぎてるように思われるかも知れませんけど、そんなことはないつもりです。今、日本男子ツアーのグリーンは、とにかく速いベント系のグリーンでしょ。そういう速いグリーンであることが素晴らしいと思われてる。オーガスタナショナルの影響もあるでしょうよ。でもね、アメリカに行くと、実はベント以外のグリーンがあるんですよね。バミューダ芝っていう芝は、目がきつくて、難しい。今年から5月開催になった、プレーヤーズ選手権の舞台のTPC at Sawgrassというコースは、去年からグリーンの芝を全面的に張り替えて、バミューダ芝に変えたと聞きました。これが間違ってなかったら、プレーヤーズ選手権は、本気でメジャーになろうとしているということだと思うんです。
そもそもフロリダやオーガスタのあるジョージア州などの南部では、バミューダ芝が自生えの芝なんです。オーガスタは、高速のグリーンを作ろうと考えて、あえて地元には合わないベント系の芝を導入したんだそうです。だから、オーガスタのグリーンの下は、とても自然じゃない。排水などを管理するために、人工が徹底的に加えられてます。プレーヤーズ選手権は、これまではマスターズの前哨戦と位置づけられていたので、グリーンの芝をオーガスタに合わせて、いわば無理やりベント系にしてたんでしょう。それを、5月開催にしたことを契機に、バミューダに変えた。つまり、他のメジャーは基本的にはベント系ですから、プレーヤーズ選手権はバミューダのグリーンを攻略したものが勝てる、という意味まで加わったということなんです。しかも、他のメジャー大会はマスターズを除くと、毎年会場は異なる。プレーヤーズ選手権は、毎年TPC at Sawgrass。米PGAツアーが考えていることがよくわかります。
ところが、日本ではとにかくどのコースも、高速で硬いベントばかり。最近は、我々素人がラウンドするようなコースでも、コーライグリーンが減ってきています。でもね、日本には日本にあった芝があるわけですから、日本国内の公式戦においては、毎年1個くらいはコーライ芝のグリーンで戦って欲しい、と思うんですよ。これが、プレーヤーのバリエーションにもつながるし、選手個々の技術向上にもつながる。アメリカは、広い国土の中で、それぞれの地域にマッチングした芝で試合をしています。それゆえに、選手はそれぞれに応じた技術を持ち合わせようと努力する。その結果が、アメリカツアーメンバー(アメリカ人以外の選手を含めて)の強さになっているんだと思います。
全仏でのナダルの優勝を見て感じたことでした。
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最近、社会・政治のきな臭いネタをあまり扱いたくないんですよ。っていうか、もう正直どうでもいい感じなんです。社会保険庁の年金の話もね、私はある意味じゃ諦めがついてて、とにかく、この手のカネを役人連中に渡したら、ホントにろくなことをしない、ということなんですよ。だから、要求したいのは減税ですわ。役人にカネを任せてろくなことはしない。何でろくなことをしないかというと、そのカネがパッと目には余ってるように見えるからでしょうよ。だから、とにかくカツカツのカネしか渡さない。財務省がケチ付けたら、その前に自腹切ってみろ、と言ってやれ。公務員官舎なんぞ売り渡す。民間から税金をたかっておいて、今度は労組組んで民間労組の上前まではねようって言うんですからね。
民主党も、自民党の失政だ、なんて言うよりは、よっぽど票になりますよ。とにかく、減税して、財務省が「もうカネがありません」っていうところまで減税する。それで、財務省を筆頭に、各省庁が持ってる資産を徹底的に売り払ってやれ。高級官僚に官舎なんぞいらん。何だ、税金から給料をもらってる上に、家までたかるかね、公務員という連中は。それは、私の辞書では「奴隷」って言うんですけどね。巷の辞書では違うと思うけど。
要するに、公務員の失政については、そのまま国民が判断できるんです。だから、公務員の給料もカットでいい。それで優秀な連中が公務員にならなかったらどうするのかって? 今までに優秀な公務員がいたとは聞いたことがありませんがね。また、阿呆な公務員だったら、ホントに奴隷としてこき使ってやればいい。こき使うような、法律にすりゃいいんですよ。その代わり、国会議員以下、各レベルの議員や、選挙で選ばれる行政職のトップがしっかり頭脳の役目を担わなくちゃならないし、その頭脳を選ぶのは、我々だってことですよ。
ある意味じゃ、国民が官僚を突き放す絶対的なチャンスなんですよね。労組出身の民主党議員も、ここがチャンスですよ。官公労と手を切った瞬間が、民主党にとっては政権交代への第一歩なんですけどね。
そういう視点がなかったら、自民が勝とうが、民主が勝とうが、あんまり実情って変わらないんですけどね。
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