早野サンは性交依存症らしいよ、とある新聞記者から聞きました(嘘)

火曜日の毒電波コーナー、早野サンのコラムです。今週は先週よりも電波の出力が高めの様子。
http://www.asahi.com/column/hayano/ja/TKY200410190131.html
「こんどの独走小泉流サプライズ人事には小泉首相の後見人、森喜朗前首相が「きわめて不愉快である」などと言って驚かせたが、実は派閥会長を辞めるとまで怒っていたという話を聞いた。不穏な火種は消えたのかどうか。」
森下ろし大キャンペーンをやっていたのは他ならぬ朝日。で、今は何故か「森さんまで怒ってる」と言ってみたり。
「サプライズの次はミステリーが来た。臨時国会の冒頭からもめているのが旧橋本派の1億円事件である。「私は新聞で初めて知った。おやおやこんなことがあったのかと不思議に思った」という村岡兼造衆院議員が起訴されてしまった。テレビでとつとつと無実を語る村岡氏の語り口は隠しているとは思われず、こりゃ不思議だな。」
コラムニストってことは、ジャーナリストじゃないって言い訳をされそうだけれども、新聞記者上がりでかつ新聞にコラムを寄せているわけだから言ってしまおう。
不思議だな、と思ったら、自分の足で調べるのが、ジャーナリストの仕事なんだよ!
こんなの素人の「テレビ感想文」じゃないか。金もらえる代物かよ。
「ミステリーといえば、ちょうど来日したアーミテージ米国務副長官は小泉さんの所信表明演説そのものを不思議だと思ったらしいよ、とある政治家から聞いた。」
アンタがアーミテージさんに直接聞いたんじゃないのかよ。この書き方なら、早野サンが思ったことでも適当に伝聞形にして信憑性を高めることができるよね。私が「早野サンは性交依存症らしいよ、とある新聞記者から聞きました」って書いてるのと変わらないじゃん。誰ですの、この「ある政治家」って? 別にこの程度の内容、機密に関わることでもないし、公開されて困ることもあるまいでしょう。
「私はそもそも中国侵略の歴史を思えば靖国参拝はやめた方がいいと思うけれども、いま歴史のことはあえて言うまい。小泉さんが戦死者に涙する気持ちもよくわかる。しかし、それはもうわかった。そろそろ小泉さんの心情でなく一国の指導者としての見識を持つべきではないか。」
何だ、これ。戦争で亡くなった方に涙するのは、一国の指導者が平和を維持するのに最も必要な見識のはず。自称平和主義者は、戦争で亡くなった方を悼む気持ちの欠片もないみたいです。
「相手がやいやい言うからこちらも引き下がらないんだという気分があるなら、どうもそれは「匹夫の勇」に思えてならない。中国が問題視しているのはA級戦犯合祀(ごうし)の一点である。」
靖国参拝問題について、Q&A形式でまとめられているページはこちら。
http://www.jiyuu-shikan.org/faq/yasukuni.html
A級戦犯が正式に合祀されたのは、昭和53年の秋。「朝日新聞や左翼勢力の反対が中国側に火をつけた形で、中国が昭和60年の中曽根首相の参拝の時から興味を示し始め、ついに中国は参拝の取り止めを要請」し、実際に取り止めた。風見鶏と言われた中曽根康弘の真骨頂ではあるけれど、昭和53年から59年までの6年間、中国は問題視していなかった。しかも、「また、中国に遠慮して旧A級戦犯だけ靖国神社から除けばいいということでもありません。なぜなら、中国は旧A級戦犯の合祀のためだけに靖国神社に反対しているのではなく、旧BC級戦犯が祭られていることも問題にするようになっていることが最近の中国共産党の機関紙の「人民日報」などからわかるからです。」とあります。歴史のことはあえて言うまい、というのは早野サンが靖国問題の経緯を知らないか、あるいは意図的に歪曲しているか、のどちらか。前者ならコラムニスト失格だし、後者なら極めて悪質な偏向報道(コラムとは言え、時事問題を扱い、新聞という報道媒体に掲載されてるからね)ということになりますよ。
「このままでは小泉さん自身がミステリーになる。」
すでに早野サンは、本当に自分で取材をしてきた新聞記者だったのか、ミステリーですよ。