事実認識のできない朝日新聞

今回の選挙戦は、当初から接戦が予想されていたわけですよね。しかし、この新聞はどうもおかしい。この新聞とは当然朝日。本日の社説です。
「■ブッシュ氏再選――世界との協調と融和を」
http://www.asahi.com/paper/editorial20041104.html
まあ、内容は良いです。コメントしたいことは山ほどあるけど、まあ朝日の意見なのでそれはそれでいいんです。しかし、この認識はおかしいだろ。
「そんななかで当初はブッシュ氏が圧倒的に有利と言われた選挙戦だが、民主党のケリー氏は善戦した。」
朝日には自らが書いた記事を再読することをお勧めします。恐らく、朝日は一度も「ブッシュ氏が選挙戦を圧倒的に優位に進めている」という意味の文を書いていないはずです。全部読んでいないけど、これは確信できます。というか、どこの新聞社も書いていないと思いますよ。さらに朝日のこの書き方は、実に卑怯。「圧倒的に有利」というものに定量的な数字がないのです。普通「圧倒的に有利」という文言に対して、我々は少なくとも60-40以上の差がある状況を想像するんじゃないかと私は思います。今回は、51-49でブッシュ氏が最終的に勝ったわけですが、この結果から考えると、ブッシュ氏が選挙戦の途中で55%程度の支持率があったとすると(そこまで高い数字もなかったと思うけど)、それをもって朝日は「圧倒的に有利」と言うのだと思います。朝日は、こうして自分たちの主観的な意見を客観的な事実のように見せかけるテクニックを駆使して、記事や社説を書いているんですね。これこそ捏造体質ですよ。ホント、この新聞のどこが「クオリティペーパー」なんだろうか。