どんなネタでも反日・媚中

今週の早野サン。
http://www.asahi.com/column/hayano/ja/TKY200411230132.html
媚中派の早野サンとしては、何としても中国原潜領海侵犯事件には触れることができません。しかし、何としても中国様は悪くない、悪いのは日本だ、というコラムを書き続ける必要があります(何の情熱かは知らんが)。そこで、今回は中国からの輸入割り箸問題でありまして。まあ、内容読んで下さいな。最後がいつもにもましてキモイ。
んで、まあ、ちょっと調べてみますとですね、割り箸問題については、こんなサイトがありまして。
「割り箸から見た環境問題」
http://www.sanshiro.ne.jp/activity/99/k01/6_18prs1.htm
環境三四郎って誰やねん、とか思いましたが、まあいいや。内容は結構読み応えあります。なるほど間伐材で作られていると思っていた割り箸ですが、実際は中国から輸入してるんですね。割り箸には日本人の「宗教的」気質と関係があるので、一概に「悪いもの」として切り捨てるのは難しいとは思います(このあたりは、井沢元彦氏の「穢れと茶碗」など各種著作に詳しいです)。簡単に言ってしまうと「他人の使った箸や茶碗、湯呑みを使うことに抵抗を感じる」という気質。つまり、割り箸は「他の人は使っていない、貴方だけの専用ですよ」というサービスなんですな。弁当屋やコンビニなら、自宅に戻って食べたりする独身生活者が割り箸いりません、ということはありえるでしょうけど、飲食店で洗い箸を出されると、ちょっと不快な気分をもつ人は多いのではないでしょうか。
ただ、この報告書を見ると、中国での割り箸の生産方式が凄まじいのね。
「この木材の供給方法は、皆伐方式と呼ばれるすべての木を いっせいに伐採する方法が多く採用され、森林が減少しています。また、政府による植林の義務化も実際に機能せず、 伐採後の用地は多くが農業用に利用されてしまっているのが現状です。」
「現在中国では割り箸は生産過剰状態で、 日本への輸出だけでは在庫がさばききれないという状況です。また、技術があまりまだ高くないこともあって、 製造の際に多量の低質の箸ができます。これらの作りすぎた箸や低級の箸はどうなっているのでしょうか。 中国との関係のある商社に安く売られる場合もありますが、その他の場合は中国国内に流通しています。 10年くらい前までは中国では上海などの大都市の日本人客の店のほかは割り箸を使用することはありませんでした。 しかし、多くの割り箸が出回るようになって現在では中国でも使用が急速に広がっています。 弁当や飲食店で日本と同様使用されるということですが、実際にどのくらい使用されているのかはまだ誰も把握できていません。 これは供給が需要を生む事態です。」
中国には、もともと日本人のような気質がないのですから、割り箸は本来不要なもの。ですから、わざわざ使い回しの利かない割り箸を購入して、客に提供するのは経費が必要以上にかかるだけ、ということです(日本なら「専用箸」の提供というサービスになるが)。自由主義経済体制なら、こうした生産過剰状態が10年も続くとは考えられません。ましてや、中国では割り箸は文化的に不要。つまり「多くの割り箸が出回るようになって現在では中国でも使用が急速に広がって」いるということは、中国人が半ば強制的に割り箸を使わされているということですね。
ま、ざっくり言ってしまうと、一党独裁の管理経済の弊害だってことですよ。割り箸にすら共産党員の利権が絡んでるってことですね。それから、長期的な視野で経営を考える、という視点が上から下まで全然ないってこと。割り箸で安定的に食っていこうと思ったら、そもそも割り箸程度に木全体を伐採しないだろうし、例えそうしても、必ず植林するもんね。この環境三四郎さんの報告書も、良い視点で書いてると思うけど、あともう一歩踏み込んで書いてたらなぁ、と思います。
ましてや、早野サンにはこうした現状がわからんまま、割り箸撤廃を叫んでるでしょうけど。