北京政府、必死やな

「温首相、改めて靖国神社参拝中止を要請…日中首相会談」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20041130i112.htm
「温首相は小泉首相靖国神社参拝に関し、「歴史にかんがみ、将来の発展を期そう。問題を適切に処理していただきたい」と参拝中止を求めた。小泉首相は「これまで参拝してきたのは、心ならずも戦争で倒れた人々への慰霊の気持ちからで、不戦の誓いを新たにするものだ」と参拝の目的を説明した。」
読売にして、まだこういうタイトルの付け方なんだねぇ。昨日、朝日新聞世論調査で、北京政府の言い分が正しいと考える人が30%でしかない、という結果が出てるわけです(まあ、朝日なら30%でも「多数」と言いかねないが)。朝日と北京政府の繋がりで言えば、すでに北京政府にこの結果が入っていると思うわけで、胡氏の発言がまるまる逆効果だったってことも知っているんじゃないかと。それで、今度は「問題を適切に処理」なんて、意味を幾重にも取れるような発言に修正した、と考えるべきではないかと。
すでに小泉首相は、靖国問題ではマスコミの質問に答えない、という方針にしている。つまり、北京政府としては靖国問題対応のキッカケをつかむには、直談判しかない状況に追い込まれてしまってる。
「文句があるなら、直接談判しに来いや、ゴルァ!」
小泉首相の方が言ってるわけですよ。宗主国のつもりでいる中国が、東夷の日本に足労しなくちゃならない状況になっているわけです。しかも、主席・首相レベルの外遊ともなれば、世界から注目されるわけで、やはりここでも滅茶苦茶なことは言えないわけです。これまでは、日本のマスコミ報道をネタに、報道官が不快感を表明するだけで良かったんだけれど、小泉首相の「緘口」によって言質を引き出すには、首相と面談できるレベルの高官(主席、首相、外相)クラスが出向かなくちゃならない。中国国内では、反日教育を徹底させてしまったから、日本の首相を北京に招待なんてできる状態じゃない。サッカーの代表チームですら、あんな状態に巻き込まれたんだしね。
で、何とか日本の世論に圧力を掛けてやろうと、サッカーのアジアカップで「政治的スローガン」を持ち込んで日本に「反省を促し」たり、尖閣諸島でガス田開発しようとしたんだけれど、サッカーでは世界中から非難され、挙句に4年後の五輪開催能力に疑問符を付けられるわ、ガス田開発では頼みの技術を持つアメリカメジャーに逃げられ(日米首脳の政治関係が良好でよかった)、日本に泣き付いてくる始末。今や、中国が持つカードは、経団連やら経済同友会という「中国でモノを売りさばきたい」と考える拝金主義の経営者たちですが、この連中も最近では小泉首相から遠ざけられている状況(http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/000404.html)。最後の砦が、小泉批判をしたいだけのマスコミなんですが、すでに新聞社の中には、読売や産経、静岡新聞http://www.shizushin.com/ ここは以前、永住外国人への参政権付与問題に対しても適切な論説を掲載してました)など、北京政府を公然と批判するところが出てきている。つまり、北京政府の対日外交は小泉首相にしてやられていると考えた方がいいんじゃないかと思うんですが。
ってわけで、やっぱり以前紹介した、かみぽこさんの指摘の通り、日中外交は明らかに日本が優位に立っている、と思いますね、私は。