ラグビー週末観戦記

早明戦は、まずまず面白かった。もっと点差が付くのかな、と思っていたのだけれど、明治は個々の能力で何とか対抗していたかな、という感じ。しかし、もし、風の弱いコンディションなら、100点ゲームだったかも知れない。それくらいの力量差がある。早稲田は、去年より防御の意識は高いかな。個々のタックル能力はそうでもないのだけれど、一人目が下に入って足を止め、二人目がボールに行って殺す、という基本は徹底されていた。去年、ひたすらジャッカルに行こうとして、関東学院の出足を止められなかったことの反省かなと思ったり。実際のところは、もっと見巧者の方がよくおわかりでしょうが。
んで、ちょっと遡ると、日本代表が欧州遠征に行って、大恥をさらして帰って来たわけなんだけれど、私はウェールズ戦だけ見たんですよ。それが、まあタックルが甘いのなんの。みんなボールに行って、ゲインをどんどん切られちゃう。ゲインを切られるから、みんな戻らないといけない。ボールを殺せない。どんどん球を出される。という悪循環。100点取られる原因は、そこかなと。せめて、ゲイン前で止めておけば、多少はボール出しを遅くできるので、トライまでの時間を長引かせることはできるはずで、100点が50点なり40点にすることくらいはできるわけなんだがね。去年、一昨年とNECが見せたジャッカルが流行したせいもあって、タックルに行く選手がみんな、ジャッカル狙いでボールを殺しに行ってる。で、代表に選ばれるレベルの選手は、国内なら相手が弱いので、ボールに行っても止められる上に、ジャッカルもできる。ところが、体格・力量で互角(別にウェールズの選手が日本よりも圧倒的にでかいわけじゃない)の選手だとそれが通用しない。その辺、コーチもわかってないのかなぁと。日本がW杯でただ1回だけ勝利したときの監督である宿沢氏の本を読んだことがあるんだけれど、宿沢氏のメンバー選考基準は、日本での名手を選ぶのではなく、外国人相手に通用するか否か、ということだったとのこと。その辺、もう少し考えてみて欲しいところです。