経済制裁では独裁政権は倒れない

昨日と同じネタで。怒りに任せた政府批判が横行する中で、冷静な分析と現実的な対応策を提示しているサイトさんを3つほど。
あんた何様?日記
http://www.enpitu.ne.jp/usr4/bin/day?id=45126&pg=20041209
Irrgular Expression
http://www.wafu.ne.jp/~gori/diary3/000409.html
殿下さま沸騰の日々『てめーらなめんなよっ!』
http://blog.goo.ne.jp/takkie0516/e/be3aa1106704bf7eb0ff7a9c82b450ac
小泉首相が人気取りのパフォーマンスを最優先するなら、この状況なら即経済制裁発動に踏み切るはず。それをしていない真意を考えることも大事ではないかと。実際には、レベル1の制裁段階には入っているわけですけど。北朝鮮に弱みを握られていると考えるのか、それとも現状では経済制裁にそれほどの意味がないと考えるのか、それは各個人によりますが。
少なくとも、私は昨日朝日の社説にあるような「■遺骨の嘘――総書記はこの怒りを聞け」なんていうアホなことは申しません。聞くような人間じゃあるまいて。どうすれば、北の将軍様を追い詰めることができるのかを考えましょう。上に紹介した不買運動も効果はあると思います。でも、一番効果があるのは、憲法改正で「世界の一般常識レベル」の軍隊を持つことだと思います。
というのも、経済制裁独裁政権が倒れた例は、とりあえずないわけです。イラク湾岸戦争以降、ずっと経済制裁を国際社会全体から受けてきたけど、フセイン政権は倒れませんでした。民衆に回すべきお金を削って、軍・警察への予算を確保すれば、政権基盤は安定しますね。クーデターを起こそうにも、民衆側に武力がないのですから。結局、米英が軍事的に介入するまでフセイン政権は命脈を保った。独裁政権に対する経済制裁は、民主国家の論理が通じないということをよく理解しておくべきだと思います。