黙れ、祝詞政治家よ!

少しネタ遅れですが。
「<イラク派遣延長>野党3党は一斉に批判」
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20041209-00000129-mai-pol
共産党志位和夫委員長は基本計画に自衛隊撤退を想定した項目が追加されたことについて「(自衛隊の活動期間中に)非戦闘地域で戦闘がありうると認めた。非戦闘地域の認定の根拠が失われた」と指摘した。」
黙れ、祝詞挙げ政治家! 今、戦闘が起きていない地域では未来永劫、戦闘が起きないという保証ができるのか。そういう「万一」の場合を想定してなかった、これまでの基本計画の方を批判するならわかる。しかし、これを追加したことを批判するのは、まさに祝詞政治の最たるモノ。「万一」を想定して法律を作るのが立法府の仕事です。こんなこともできないなら、さっさと議員を辞めろ。
ところで、日本では立法府の議員のことを「政治家」って言いますけど、これが立法府の議員を無自覚たらしめている原因かもと思った次第。立法府は、ルールを作るのが仕事で、ルールを作るためにいろいろな政治的行動が必要になることはわかる。しかし、やはり本質的に立法が仕事。で、ルールとは「何かが起こったとき」、すなわち広い意味で「有事」に対応するための決まり事。となると、今の日本国憲法は全く有事想定されていないもので、ごく普通の常識で考えると、改正あるいは新規作成が必要なはず。日本国憲法は「国の顔」というヤツもいるが、それは違う。日本国憲法は「日本国民と日本国家(三権すべて。行政府のみではない)との基本契約書」だから、外国人に対する拘束力は基本的にないし、それゆえに「国の顔」でも何でもない(もしそうなら、欧米各国はほとんど同じ国の集合と見なすことになる。そんな失礼な話はあるまい)。これから、国会で起こる事象のことを「政治」と呼ぶのも止めよう。あそこは「立法府」だからね。