民主党「次の内閣」の研修

読売紙面に掲載されていました。何故かWEB版に載ってません。他紙のWEB版では、ほとんどが「次期国会で年金を再度争点に与党と対決」とか「郵政改革批判」などとなっているんですが、もっと面白いところがありました。民主党内の安全保障に対する考え方の違いが浮き彫りになったという旨の記事です。原文の通りではありませんが、私の記憶の範疇で。
前原氏は「中国の軍事的脅威に対抗するために、日米でしっかりとした安全保障体制を築く必要がある」と主張。対して、菅氏が「短期的に見ていてはダメ。50年、100年先を考えたら、中国こそパートナー」と発言し、岡田代表が双方の議論に「まあまあ」と割って入った、とのこと。
安全保障体制を50年、100年先を見越して行う、という菅氏の主張にまるで現実感がありませんね。そういうところに国家百年の計を持ち出されても困りますし、だいたい日本を仮想敵国としている上に、非民主体制の国と同盟するなんて、全くを持ってリアリズムがない。
菅氏は確か、昨年秋頃に「司馬遼太郎を読んでいる」とご自身の日記に書かれていましたが、すでに司馬氏の警鐘を忘れている。司馬氏は「リアリズムを失った国は滅びる」と言い続けた人ですよ。やはり言語理解能力が、菅氏にはなかったか。
いや、もう一つ裏があるとすれば、党内地位の再建のために親中派筆頭の岡田代表に擦り寄っているのかも知れないな。
WEB版では、この民主党内の意見の相違が掲載されていない事情は、やはり新聞社へのイオンマネー効果なんでしょうかね。