ね、やっぱり問題視しないんやん

大変です! 役人が勝手に自分たちの都合の良いように法案試案を作って、与党に見せましたよ!
教育基本法改正の素案、文科省が与党に提示」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050127ia27.htm

文部科学省は27日、与党の教育基本法改正に関する検討会(座長・保利耕輔元文相)の会合で、「真摯(しんし)に学習する態度」や「公共の精神」の重視などを盛りこんだ教育基本法改正案の「素案」を提示した。

自衛官憲法試案作成については、読売は記事にしつつ、最終的には社説で「問題なし」の判断をしたんですね。産経は少なくともWEB上では記事にもせず、朝日が噛み付いたので、社説で反論しただけ。で、朝日は記事もたっぷり、社説もたっぷり、早野サンの電波コラムでもたっぷり批判してましたね。ところが、この文科省の役人が教育基本法改正案を出したことを、朝日はWEB上では記事にしてません。つまり朝日の思考回路としては、
文科省の役人による教育基本法改正案 → スルー → 別に問題ないと思う
自衛隊の制服組による憲法改正試案 → 大いに問題があると思う
ということになるわけですが。どちらも役人ですが、何故、このように差があるんでしょうか。答えは明らかですね。
武器を使用する自衛官は「不浄役人」と朝日は考えているということ。その不浄役人が憲法(法律)に口出しすることはまかりならんというわけです。
合理的な理由は、全くありません。こういう合理的な理由が全くない「区別」のことを「差別」と言うんですよね。三省堂提供「大辞林 第二版」によると、

さべつ 1 【差別】 (名)スル
(1)ある基準に基づいて、差をつけて区別すること。扱いに違いをつけること。また、その違い。
いづれを択ぶとも、さしたる―なし/十和田湖(桂月)」
(2)偏見や先入観などをもとに、特定の人々に対して不利益・不平等な扱いをすること。また、その扱い。
「人種―」「―待遇」
(3)〔仏〕「しゃべつ(差別)」に同じ。

とあります。(1)は、企業がよく使う「他社製品との差別化」という意味での「差別」ですが、今回、朝日が自衛官に対して行っているのは、(2)の方。全く、クオリティペーパーが聞いて呆れるわ。