よく考えると、結局自分やねん

大阪市職員厚遇、市労連に身内からも逆風」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20050218i408.htm
何か、みんな問題の本質を見誤ってないか。
労組や市が悪いって言ってますよね、みんな。
では、聞きます。この市職員厚遇処置を盛り込んだ予算案を通過させてきたのは、誰ですか?
そうですね。市議会議員ですよね。市は予算案を提出しただけですよね。
では、また聞きます。その市議会議員を選んだのは、誰ですか?
そうですね。市民ですよね。
そう、責任は予算案というルールを通過させてきた市議会議員と、その議員を選んできた市民にある、ということです。極論すれば、市側には何の責任もない。
行政府である市は、行政執行上必要と考えられる予算を提出します。しかし、その予算を決定する権限は、市にはない。決定権を持つのは議会です。予算案は「予算の使い道を明記したルール」ですから、立法機関が権限を持つ。ですから、市には責任は全くないのです。市がこれほどまでに非常識な予算案を出してきたのなら、議員は否決せんかと。そういう方向に議論を向かわせなくちゃならんはず。何で予算の決定権(案を提出することと決定権は別)を持たない行政府が批判されているんでしょうか。
いや、マスコミはみんなわかってるんです。ここが一番汚い。
立法機関(議会)の人間に責任がある、と言うことは、つまり議員を選んだ市民の責任ということです。選挙に行っていない人は、白紙委任状と同じことであるのが、今の選挙のルールですから、選挙に行こうが行くまいが、選挙結果の責任は市民が負っているわけです。
もうお分かりでしょう。悪いのは誰か?
大阪市有権者諸兄です。
市がこうした生温い予算案を作っていたのに、市民が選んだ議員は揃いも揃ってボンクラだらけで、チェックせずに予算を通過させていたわけです。市がどんなに生温い予算案を作ろうとも、それを厳正にチェックして、突き返せばいい。こことこことここは削らんかい、と。それをしてこなかったわけですよ。自分たちの代表は、職務怠慢だった、ということです。だから、最終的には市民自身の責任ってことです。
だけど、マスコミはこんなこと言えないし、書けない。あくまで彼らは「市民の味方」面したいからです。こうして、市民はどんどん愚民にされちゃうわけですよ。それに気付かず踊らされてたらダメだと私は思います。