まあ、司法判断待ちだもんな

ライブドアVSフジテレビ、首相は静観の構え」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20050308ia22.htm

フジテレビジョンニッポン放送の株式公開買い付け(TOB)に成功したことについて、小泉首相は8日夜、首相官邸で記者団に「ライブドアとフジテレビ、毎日ニュースをにぎわしている。スポーツだったら『いい試合をしてくれ』と言うのだが、そうではないから見守るしかない」と語り、静観する考えを示した。

っていうか、行政府の長としては何の行動もできませんわな。すでに司法に判断が委ねられているわけですし、ここで行政府の長が右左を言って、それに司法が左右されるはずもないし。だから、何も言わない、静観するで当然。性質が悪いのはメディアで、ここで首相がどちらかに味方するような発言があれば、小泉叩きのネタができる。何が「メディアの自己努力」やと。笑わせるわい。

自民党の片山参院幹事長は記者会見で、「フジテレビとしては目的を達したということだろう。時間外取引は、違法ではないが脱法的で、アンフェアだ」と述べ、ライブドアの手法を改めて批判した。

この方は立法府の方なので、アンフェアだということで、よりフェアなルール作成をするのがお仕事。この発言は当然ですね。

民主党は、峰崎直樹「次の内閣」経済財政・金融担当が「自民党幹部は『カネさえあれば何でもいいのか』などと批判しているが、カネの力で政権を維持してきた自民党に批判する資格はない」とする声明を発表した。

コメントが的外れすぎ。今は証券取引のルール策定の話。何でも自民党批判すりゃいいってもんじゃない。民主党はルールを変えた方がいいのか、変えなくてもいいのか、どっちなのかが聞きたい。今のところ、ライブドアのやり方は違法ではないとされている。でも、それがアンフェアだというのが、自民党側の主張。民主党はどう考えているのかが知りたいんですがね。こんなことを「次の内閣」の「閣僚」が言ってるから「万年野党体質」って言われるわけですがね。

衆院財務金融委員会では、野党側がライブドア堀江貴文社長とフジテレビの日枝久会長を参考人招致するように求めており、与野党間で調整している。

法改正(あるいは法改正をしない)の論議の中では、参考人招致は然るべきと思います。できれば、敵対的買収の「本場」とされるアメリカからも参考人を。
(実際、敵対的買収なんてほとんど行われてないらしいですね、アメリカでも)