産経に噛み付いてみよう

いつも朝日に噛み付いてばかりでは面白くないので、今日は産経に噛み付いてみようと思います。
「【視点】対中配慮も「真の友好」遠く」
http://www.sankei.co.jp/news/evening/23iti002.htm

アジア・アフリカ諸国の団結を象徴する会議に、先進国首脳としてただ一人出席した小泉純一郎首相のスケジュールは、「反省」と「お詫(わ)び」で始まった。その内容は、旧社会党路線を反映した平成七(一九九五)年に発表された戦後五十年の村山富市首相談話をそっくり踏襲し、まさに十年前に逆戻りした感が強い。
 首相としては今ここで、日本の歴史認識に関する過去の公式見解を再確認したうえで、“平和路線”を歩んできた戦後日本の“実績”を強調することで、アジア・アフリカ諸国との信頼関係構築を目指す意図があるようだ。外交筋は「最近の日中関係などへの配慮から(歴史認識に)言及したわけではない」と説明するが、中国各地での反日デモで、日本の「過去」がやり玉に挙がったことへの配慮があるのは間違いない。
 そうした配慮を理解してもなお、対中外交においてまたしても一方的な日本側の「謝罪」が繰り返されるという、悪しき伝統に歯止めをかけることができなかったという批判は免れないだろう。
 中国での反日デモの本質は一九九四年から強化された「愛国主義教育」に端を発する。中国の教育現場では、戦前、戦中の「帝国主義下の日本の罪」を、ことさら強調する一方、戦後日本の国際貢献や総額三兆円を超える対中ODAの実績などは、一顧だにされない。
 小泉首相が国際会議の場で、戦前の日本の「罪」を持ち出すことは、こうした中国の「反日教育」を是認することにつながりかねない。「敵対関係をあおることよりも、友好関係を発展させる」と首相は強調するが、一方的な「謝罪」は、真の友好関係の構築からは程遠いといえる。(船津寛)

私もこのような「謝罪」は必要ないと思いますが、小泉首相はともかくとして、今後の政権を預かる人にとっては、かなりやりやすくなったのではないかと思っています。
この小泉首相の演説では、アジア諸国に対して行ったものであり、シナや南朝鮮に特定に向けたものではありません。そして、それでよいのです。なぜなら、シナにしろ南朝鮮にしろ、自分たちだけが「謝罪と賠償を!」と言っているのが気恥ずかしいからか、必ず「アジア」を前面に出してきています。つまり、彼らの主張をそのままお返ししたに過ぎないわけです。
また、こうして対シナ、対南朝鮮の問題が注目されている中で、このような演説をしたことで、少なくとも日本が謝罪した事実を世界に認識させることができました。したがって、今後シナや南朝鮮が何かにつけて文句を言ってきても「2005年4月22日にアジア諸国に謝罪した」事実を持ち出すことができます。さらには、賠償については、両国との条約をきちんと履行すればよいだけのことで、ここは譲る必要はありません。
そもそも、この船津記者のいう「真の友好関係」を、シナ北京政府と構築すべきでないというのが、民主主義者である私の立場。船津記者は、本当に非民主国家であるシナ北京政府と「真の友好関係」を築く必要があると思っておられるのか。小泉首相の意図かどうかは別問題として、私は今回の演説については、十分評価できると思います。むしろ、シナ北京政府と「真の友好」など、民主主義者の私としては一切求めません。あくまで商売相手としてのシナ。シナが民主化したら、そのときこそ「真の友好」を築く努力をする。それが民主国家・日本の取るべき道だと思われます。
ま、これで日中首脳会談で「靖国参拝、止めます」なんて小泉首相が言うのなら、わたしゃ小泉支持止めますけどね。